日本グリーン・ツーリズムネットワークセンター
川口 伸也 氏 事例紹介 概要
熊本県人吉球磨の事例紹介
・ 人吉球磨地域は10市町村からなる。行政は熊本県の球磨地域振興局が所管し、行政の説明会、スポーツ大会なども一緒に開催され、住民は市町村を越えて顔見知り。観光としては有名ではないが、それだけに人との交流が出来るGTのチャンスがある地域ではないかと考えている。
人吉球磨が取り組む広域連携
・構成する人は行政職員、地域のリーダー的存在の人、物産館
・テーマはNo.1からonly one 、only oneからevery one。
・不足する部分を補い合う。
・農家だけでなく、林家、商家、物産館、ものづくり従事者、観光業者などの様々な業種間交流
・個人間、団体間、地域間、市町村間の連携
広域連携の取り組みの結果
・GTに関する勉強会やシンポジウムが開催されるようになり、地域全体のGTに対する認識が高まり、すそ野が広がってきた。
・GTの研究会も3市町村から6市町村に。これ以外の市町村でも取組を始めているところがある。
・地域組織ができることで、受け入れ体制の基盤が強化されてきた。
・拠点施設の整備:GTの認識が広まり、施設について考えるようになり、各市町村で新しいものではなく、古き良きものを残していくべきでないかということになり、昔からある石倉などを活用した拠点整備が進んできた。
・H18年秋 人吉球磨GT推進協議会主催でシンポジウム開催。郷土料理を提供した女性達への刺激と自信につながり、女性達のGTへの認識が深まった。
今後の課題及び取組
・すそ野拡大、質の向上・レベルアップ、地域での推進体制整備、情報発信。最大の問題は情報発信と考える。
・「GTをしよう」と身構えなくてよい。身の丈でこれまで地域で実践していることがGTにつながっていく。1人1人が人との交流を大切にしていくことが重要と考える。