栗谷地区活性化を図る会 事例発表 概要
「地域連携から栗谷の元気を育む」
栗谷地区活性化を図る会 栗谷 征幸 氏
・ 主産業の林業が昭和50年代より木材価格の低迷ともに衰退し、人口も減っていった。農地も荒廃が進んでいった。
・
荒廃農地を守ろうということで「農地を守る会」がH8年に誕生した。当時は会員を限定せず、自由参加で国道沿線の休耕田に菜花、チューリップ、そばなどを植え、地域で楽しむということから始まった。
・ 栗谷地区のマップ作成、農産物無人販売所の設置、三条山登山道整備、そばの打ち手の育成など様々な取組を行った。
・ 農地の守る会は自由参加であったため、参加者が年々少なくなり、活動に陰りがでてきた。活動拠点施設の構想をもつようになった。
・
栗谷区一本化を図ったが、負担金捻出方法、奉仕作業、維持管理の面で合意が得られなかった。有志で検討会を重ね、有志36名によりH15年「栗谷地区活性化を図る会」発足。
・ 活動拠点施設整備の目的は「地区民が自由に楽しめる場」「体験等により都市との交流を図る場」とすること。
・ 内部は梁を見せ、囲炉裏、純木造、瓦葺きなど山や木の価値を認識できるものにした。
・ やすらぎ空間整備事業により、「夢楽憩いの館」整備。会員の奉仕作業により、経費節減した。
・ 会員、準会員を募り会費を徴収(会員500円/月、準会員5000円/年)。準会員は区外の人や協力頂ける人。現在10名。
・ 活動は地域間交流、都市との交流、荒廃農地の活用、高齢者を体験の指導者として招き、生き甲斐創出。
・
施設の運営管理費60万円/年かかること、体験者から食事はできないかとの要望から、厨房をつくり栗谷地区の郷土料理を提供することにした。資金は会員が負担。
・
土日祝日、平日の予約時に対応。1日15食程度提供。平成18年は1400食提供した。体験はそば打ち、朴の木だんごつくり、こんにゃくつくり。年間400名程度の利用者。
・ 平成18年ツリーハウス建設。手作り。経費150万円。材料費の一部は役場からの補助。
・ イベントとして、三条山の登山、5月の夢楽の竣工記念イベント、80歳以上の地域の人にそば定食提供、もちつきなどを実施。
・ 農林漁家体験民宿 平成18年10月オープン。PR活動の結果、平成19年GWから客が増えだした。現在民宿は2軒。他1人が開設を希望している。
・ 取組の結果として、会話が増え、日常に活気がでた。
・ 現在は時給200円弱で働いている状態。楽しみとはいえ、今後の継続を考えると厳しいと考えている。なんとか時給が上がるよう検討する。
・
活動を継続したい。後継者確保にも努めたい。Iターン者4名いる。来年さらに1名。人間性をしっかりと見極めた上で紹介してもらうよう役場に希望している。