田舎暮らしのアンケート結果
ふるさと農林水産フェアで田舎暮らしのアンケートを実施しました
5月5日、名古屋市栄の久屋大通公園で開催された「ふるさと農林水産フェア」に、まちむら交流機構のブースを一部お借りして出展させていただき、「三重の田舎でスロー旅」として、グリーン・ツーリズム関係のパンフレットを配布したほか、田舎暮らしのアンケートを実施しました。
アンケートの目的
心豊かな里づくり研究会では、地域資源を活用した都市との交流による里づくりを進めていますが、過疎・高齢化が進む地域で里づくりを継続するにあたり、都市住民といかに協働するのかが大きな課題となっています。また、短期滞在による通過型の交流から、長期滞在や田舎暮らしの受入へと、交流形態を進化させることも必要不可欠です。そこで、都市住民の意向を把握し、里づくりの参考とさせていただくため、田舎暮らしのアンケートを実施しました。
調査方法の概要
① 調査対象
名古屋市栄の久屋大通り公園にて開催された「ふるさと農林水産フェア」において、アンケートにお答えいただいた295名の方。(回答者にはおからクッキーをプレゼント。)
② 実査方法
まちむら交流機構のブースにて街頭アンケート(平成18年5月5日(金))
③ 標本構成(n=295)
女性 70%
男性 28%
無回答 2%
(年代)
調査結果の要旨
① 三重県のイメージは「伊勢神宮」がトップで「伊勢志摩」関係が上位を占めました。「海」方面だけではなく「山」にも多彩な魅力があることを発信していく必要があると考えられます。
② 「田舎暮らし」の体験については、86%の方が体験してみたいと回答するなど、おおむね肯定的に捉えられていると考えられます。
③ 「田舎暮らし」のスタイルについては、短期滞在が過半数を占めるものの、長期滞在の希望も44%と高くなりました。
④ 「田舎暮らし」に対する不安は、男性より女性がよりシビアにとられており、特に、「交通が不便」「病院」に対する不安が高くなりました。
調査結果
(1) 「三重県」と聞いて何をイメージしますか?(複数回答)
三重県のイメージとしては「伊勢神宮」が64%と最も高くなるなど、4位まですべて「伊勢・志摩」に関連するイメージが選択されました。また、「海」「山」「川」を比較すると、「海」が15%と最も高くなりました。
(2) のどかな田園風景が広がる農山村や海に面した漁村などの田舎で、「田舎暮らし」を体験してみたいと思いますか?(一つ選択)
「田舎暮らし」を体験してみたいとの回答は全体の86%となり、「田舎暮らし」に対してはおおむね肯定的に捉えられていると推察されます。
男女別では、「体験してみたいと思う」との回答は女性のほうが男性より10%下回りました。
以下、(2)で「思う」と回答した方のみに対する設問
(3) 次のどのタイプの「田舎暮らし」に興味がありますか?(一つ選択) n=247
「田舎暮らし」のスタイルについては、「ちょっとだけ田舎暮らし」が51%と最も高く、「どっぷり田舎暮らし(田舎への引越し)」は5%と最も少なくなりました。一方、「少しじっくり」と「ゆっくりのんびり」を合わせると44%になり長期滞在のニーズは高いと推察されます。
(4) 「田舎暮らし」で不安なことは何かありますか?(複数選択)
「交通が不便」「病院」が最も高くなりました。
男女別では、男性より女性のほうがよりシビアに考えており、「病院」の回答が男性を大きく上回ったほか、「交通が不便」「仕事」「住宅」との回答も男性を上回りました。