平成28年11月13日(日)、20日(日)の2日間、大台町で自伐林家向けの集材研修会を開催しました。
この研修会は、県の自伐型林業活動促進事業により宮川森林組合に委託して実施したもので、実施当日は大台町内の自伐林家の方など延べ約20名の参加がありました。
研修は多気郡大台町栗谷地内のトヨタ三重宮川山林で実施し、(株)森林再生システムから講師を招いて「ひっぱりだこ」という簡易な集材機を用いて未利用間伐材の集材を行いました。
1日目の午前中はジグザグ滑車の設置と約50メートルの架線を、立木を縫うようにジグザグに張っていく実習を行いました。
そして午後からは実際に機械を使い、林内に放置されている間伐材を長さ2メートル程度に玉切りした後、ロープで架線にくくりつけ「ひっぱりだこ」で林道まで集材する実習を行いました。
間伐材が数珠つなぎになって集材される様子は大変面白い光景でした。
2日目は終日「ひっぱりだこ」を使って集材実習を行い、最後に架線の撤収の実習も行いました。
「ひっぱりだこ」は20年ほど前に自伐林家に広く普及した機械ですが、残念ながら現在は製造されていません。しかし、依然としてかなりの台数が自伐林家の倉庫で眠っているとの話もききます。
操作も修理も比較的簡単なこの「ひっぱりだこ」は自伐林家に適した機械だと思います。
今一度、「ひっぱりだこ」が日の目を見ることを期待しています。
ジグザグ架線の張り方について講義を受けました
ジグザグ滑車
林内に架線を設営していきます。
「ひっぱりだこ」に架線を巻き付けます。
ガイドバーを付けて設置完了。
ジグザグ架線の設営が完了しました。
架線に未利用間伐材を吊していきます。
材が数珠つなぎになって引きずられていきます。
軽トラックに乗せて運び出します。