この研修は今年度からスタートした森林・林業躍進プロジェクト事業により三重県から宮川森林組合に業務を委託して実施しました。
研修では「みやがわ木の駅プロジェクト」の会員を対象に、簡易な機械を使って未利用間伐材を収集する方法について、(株)森林再生システムから講師を招いて実施し、約15名の受講者がありました。
研修では林内に滑車を設置し、次に約50メートルの架線を立木を縫うようにジグザグに張っていく実習を行いました。
次に林内に放置されている間伐材を長さ2メートル程度に玉切りした後、ロープで架線にくくりつけていく実習を行いました。
架線にくくりつけられた間伐材は「ひっぱりだこ」という名前の簡易架線集材機械を使用して林道端まで「ひっぱり」出しました。
間伐材が数珠つなぎになって集材される様子は大変面白い光景でした。
「ひっぱりだこ」は20年ほど前に自伐林家に広く普及した機械ですが、残念ながら現在は製造されておらず、研修で使用した機械も県の林業研究所に残る数少ない現役の機械を使用しました。
「みやがわ木の駅プロジェクト」は大台町内の未利用間伐材を有効活用することを通して地域振興と林業活性化を目指す取り組みで、平成25年11月からスタートしています。
これまでの活動で未利用間伐材約530トンが製紙用等の資源として活用されています。