台風11号における宮川ダムの防災操作(洪水調節)の効果
宮川ダムでは、大雨の時に急激に増水する河川の水の一部をダムに貯める
防災操作(洪水調節)を行い、ダム下流域の洪水被害の軽減を図っています。
今回の台風11号では、大台町に大雨警報が発表され、7月15日17時から1
8日10時までのダムの流域平均累計雨量が820ミリに達し、父ケ谷観測所にお
ける最大時間雨量は17日4時で61ミリを観測しました。
この降雨により、17日4時00分宮川ダムに最大で毎秒1385m3の流入が発
生しましたが、毎秒429m3をダムに貯留する防災操作を行い、ダム下流への
放流を毎秒956m3に低減しました。
今回の防災操作により、宮川下流の度会郡玉城町内にある岩出水位観測所
地点では約55cmの水位低減効果があったと推定されます。