台風19号における宮川ダムの防災操作(洪水調節)の効果
宮川ダムでは、大雨の時に急激に増水する河川の水の一部をダムに貯める
防災操作(洪水調節)を行い、ダム下流域の洪水被害の軽減を図っています。
今回の台風19号では、大台町に大雨警報が発表され、10月12日9時から1
4日7時までのダムの流域平均累計雨量が288ミリに達し、父ケ谷観測所にお
ける最大時間雨量は42ミリを観測しました。(13日14時)
この降雨により、13日16時51分宮川ダムに最大で毎秒876m3の流入が発
生しましたが、毎秒260m3をダムに貯留する防災操作を行い、ダム下流への
放流を毎秒616m3に低減しました。
今回の防災操作により、宮川下流の度会郡玉城町内にある岩出水位観測所
地点では約0.46mの水位低減により、はん濫注意水位以下に抑える効果があ
ったと推定されます。