三重県では、「きれいで豊かな海」の実現に向けて、関係機関が連携して各種取組を進めます。
目指すべき海の姿
環境基準の達成と生物生産性・生物多様性とが調和・両立した「きれいで豊かな海」を目指すべき海の姿として定義しました。そのため、海域の栄養塩類の管理と生物生息環境の保全再生を両輪で進めていきます。
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きれいで豊かな海のイメージ
① 第9次水質総量削減計画の策定(2022年10月)
栄養塩類の減少による生物生産性の低下を改善するため、次の見直しを行いました。〇窒素・りんの削減目標量の見直し
これまで削減一辺倒であった、窒素・りんの削減目標量を、近年の伊勢湾の生物生産の低下に配慮し、
増加させるよう、見直しを行いました。
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削減目標量の見直し
〇総量規制基準の改定(2022年11月)(下水道業の基準値を、国が定めた範囲の上限に見直し)
下水処理場の栄養塩類管理運転により海域へ柔軟に供給できるよう、下水道業の基準について、国が定
めた範囲の上限となるよう見直しを行いました。
【基準の緩和】
例)高度処理施設を有する下水処理場
・窒素: 10mg/L(改定前) → 20mg/L(改定後)
・りん: 1mg/L(改定前) → 2mg/L(改定後)
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下水道業の基準値の改定(例:高度処理施設を有する下水処理場)
② 下水処理場の栄養塩類管理運転の取組とその効果の検証
〇公的機関が管理する下水処理場において、改定基準内で窒素、りんを海域へ供給する栄養塩類管理運転の取組を開始しました。(2022年11月~)
〇環境生活部、農林水産部、県土整備部の連携のもと、栄養塩類管理運転の効果の検証を開始しました。
(2022年10月~)
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三重県の流域下水処理場における 下水処理場における栄養塩類管理運転の概要
栄養塩類管理運転実施場所
③ 藻場、干潟及び浅場の保全・再生等の推進
栄養塩類を湾内の豊かな生物生産に繋げていくため、国等の関係機関と連携して藻場・干潟・浅場等の生物生息環境の保全・再生を推進
〇定期的な藻場、干潟の分布状況調査
〇「伊勢・三河湾海域干潟ビジョン」に基づいた計画的な干潟再生
〇伊勢湾シミュレーターを活用した干潟再生効果の検討など
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再生されたアマモ場(御殿場海岸)
④ 事業の進行管理
環境生活部、農林水産部、県土整備部等、関係機関により構成される「三重県きれいで豊かな海協議会」を設置しました。(2022年9月)
関係機関で目指すべき目標を共有し、各種施策の進行管理や効果検証等を行い、今後の施策にフィード
バックしていきます。