「伊勢志摩国立公園ステップアッププログラム2020」を策定しました
伊勢志摩国立公園が、環境省の国立公園満喫プロジェクトの先導的モデルとなる実施箇所に選定されたことを受けて、県では、昨年9月に、環境省や関係市町、観光関連団体等とともに、「伊勢志摩国立公園地域協議会」を立ち上げ、ナショナルパーク化に向けた具体的な計画について検討を進めてまいりました。
このたび、「伊勢志摩国立公園ステップアッププログラム2020」を策定しましたのでお知らせします。
今後は、このプログラムに基づき、自然景観の保全と利用を進めるとともに、インバウンドをはじめとする誘客に向けた取組などを実施してまいります。
1 国立公園満喫プロジェクトとは
「国立公園満喫プロジェクト」は、2016年3月30日に政府がとりまとめた「明日の日本を支える観光ビジョン」に基づき、環境省が日本の国立公園を世界水準の「ナショナルパーク」としてブランド化することを目的に進めている事業です。先導的モデルに選定された伊勢志摩国立公園を含む8箇所の国立公園においては、上質で快適な利用環境や多様なプログラムの整備など、訪日外国人を惹きつける取組を計画的、集中的に実施することとしています。
2 伊勢志摩国立公園ステップアッププログラム2020の概要
期間
2016年~2020年策定主体
伊勢志摩国立公園地域協議会目標
2020年までに伊勢志摩国立公園の訪日外国人利用者数を2015年の3倍の10万人にすることを目指します。基本方針
以下の視点に基づいて、訪日外国人利用者の受入環境を整備するとともに、伊勢志摩地域の人々が、国立公園に住むことに意義と誇りを持ち、自発的に魅力ある国立公園づくりを推進していきます。視点1:上質な展望環境及び快適な利用環境の整備
視点2:観光資源の磨き上げによるストーリー性を持った質の高い自然体験等の提供
視点3:人々と自然が織りなす優れた景観の保全
取組方針
A アクセスルートに係る取組
取組① アクセス道の環境整備駅や港などの主要交通拠点やビューポイント(重点取組地域)等の利用拠点を結ぶアクセスルートの景観改善、主要交通拠点の機能向上、交通アクセスの充実等を推進します。
B ビューポイントを中心とした取組(ビューポイント:21箇所)
取組② 多様な主体によるサービスの提供伊勢志摩国立公園は民有地が96%を超えるため、民間団体等と連携しながら、ツアー・プログラムの開発など、多様なサービスの提供を推進します。
取組③ まちなみ等の景観改善
展望地からの自然景観や、まちなみの景観を阻害する施設や広告物について、景観計画等により景観改善を図るとともに、地域住民による環境保全活動を促進します。
取組④ インバウンド対応のための施設整備等
外国人観光客が国立公園を快適に利用できるよう、標識等の多言語化、施設のユニバーサルデザイン化を、ビューポイントを中心に促進します。
取組⑤ 人材育成
地域住民が国立公園に住んでいることに意義と誇りが持てるよう、地域住民を対象にした啓発活動を実施するとともに、地域資源を活用する活動団体、ガイドを育成します。
C 国立公園全体のプロモーション等に係る取組
取組⑥ 国立公園への誘導・プロモーションファムトリップの活用やMICEの誘致など、効果的・効率的なプロモーションを図ります。