「森の健康診断」 学校法人梅村学園三重中学校(平成21年度)
平成21年10月19日(月曜)、松阪市森林公園周辺の人工林において、三重中学校二年生のみなさんによる「森の健康診断(野外調査)」が実施されました。
この取組は、学校法人梅村学園三重中学校が、生徒のみなさんの自然環境への理解と関心を深めるため、理科の特別授業として昨年度から取り組まれているもので、10月2日(金曜)に行われた特別授業「森の健康診断をしよう」(講師 東京大学講師 蔵治光一郎 先生)を受けた「野外調査活動」として行われています。
調査活動は、愛知県の矢作川水系で先駆的に森の健康診断を進められている「矢作川水系森林ボランティア協議会」の方々を指導者に、今年度は、三重県の「NPO法人森林(もり)の風」「松阪飯南森林組合」などにも協力をいただく中で実施されました。
調査の内容は、「手入れが行き届いた人工林」と「手入れが遅れている人工林」の二種類の森林で、その植生や混み具合の健康状態を比較するため、それぞれスギやヒノキの本数・樹高・直径、地表面の状態や下層植生など、「プロット調査」によりデータ収集を行います。
生徒のみなさんにとって、実際に森に入っての調査は今回が初めてでしたが、1クラスおよそ35名が5つのグループに分かれ、それぞれに指導者が付く形で調査活動が進められており、秋晴れの心地良い好天のもとで、グループ全員で協力しながら楽しく森の健康診断に取り組むことができました。
今回活動された生徒のみなさんからは、「森のことがよくわかった。」「楽しかった。」「面白かった。」「歩きにくくて疲れた。」など率直な感想が聞かれました。
また、活動の最後には「大切な森林を元気にし、守っていくために、自分たちにできることを考えたい。」と生徒代表の挨拶もあり、三重中学校の生徒のみなさんの感性に、頼もしさと明るい森林の未来を感じました。