県では、絶滅のおそれのある野生動植物の現状を明らかにし、その保護対策の基礎とするための資料として、平成18年3月に「三重県レッドデータブック2005動物編」、及び「三重県レッドデータブック2005植物・キノコ編」を、平成27年3月に「三重県レッドデータブック2015」を作成し、野生動植物の保護・保全に向けて行政機関をはじめ広く県民や事業者に活用されてきました。
レッドデータブックに掲載されているレッドリストは、絶滅のおそれの度合いによって種ごとにカテゴリーに区分されますが、県内の野生動植物の生息・生育状況等は常に変化することから、定期的な見直しが必要となります。これを受けて、三重県では令和4年度から各分野の専門家で構成する「三重県レッドデータブック改訂委員会」を構成し、最新の知見により三重県レッドリストを改訂することとしました。改訂にあたっては、県内外の専門家の協力を得て、現地調査や文献調査を行い、改訂委員会及び下部組織である各専門部会での検討を経て、この度「三重県レッドリスト2024」としてとりまとめました。
・三重県レッドリスト2024(エクセル)
○記載項目と内容
三重県レッドリスト2024は、県内で絶滅のおそれのある野生生物を、分類群毎にカテゴリーの高い順にリストにしています。
各種の表記は、カテゴリー変化状況、(綱名、目名)、科名、和名、学名に続いて、改訂後の新カテゴリー、改訂前の旧カテゴリー、及び環境省次レッドリスト2020のカテゴリーの順で記載しています。
なお、カテゴリー変化状況の凡例は以下のとおりです。
【凡例】○:新規掲載された種
↑:2015年版のカテゴリーから上位のカテゴリーに変更された種
↓:2015年版のカテゴリーから下位のカテゴリーに変更された種
◇:2015年版でDDだった種がいずれかのカテゴリーに変更された種
◆:2015年版でいずれかのカテゴリーだった種がDDに変更された種
また、各自治体で作成しているレッドデータブックによって、カテゴリーの区分け方法が異なっているため、本リスト案に記載しているカテゴリー区分の定義と略称は下表のとおりです。
※1)国には、この他に「絶滅のおそれのある地域個体群(LP)」のカテゴリーがあります。
※2)鳥類では、「繁殖個体群」、「越冬個体群」に分けて評価をしている種もあります。