三重県では、「みえ森と緑の県民税」を活用し、県民全体で森林を支える社会づくりに取り組んでいます。
今回、令和3年10月9日(土)に、「鈴鹿国定公園」内、三重郡菰野町の御在所岳山頂で、自然環境保全イベントを開催しましたのでご紹介します!
鈴鹿国定公園は、三重・滋賀の県境にまたがり、南北に細長く走る鈴鹿山脈を中心とした区域です。三重県側(東)伊勢平野と伊勢湾、滋賀県側(西)には近江盆地と琵琶湖を望むことができます。三重県の範囲は、北はいなべ市から南は伊賀市までの5市1町、南北におよそ55キロメートルに亘っています。
御在所岳は、鈴鹿セブンマウンテン随一の秀峰として、名実ともに鈴鹿国定公園を代表する景観を呈しています。春はツツジ、夏は納涼、秋は紅葉、冬は樹氷と四季の彩りが全山を包み込むこの山は登山などで多くの人に親しまれ、山頂の展望台や北壁の岩場などが見どころです。
近年、鈴鹿国定公園内では、ニホンジカの増加に伴う食害による植生の消失が進行しつつあるため、自然植生の回復のためには、人の手による保全が必要な状況にあります。
当日は、晴天に恵まれ、県内外から27名の方にご参加いただき、スタッフを含めて総勢46名により植樹活動を実施しました。
植樹活動の開始前に、森林の働きや現状、「みえ森と緑の県民税」の活用についての説明を行い、保全活動の重要性について理解を深めていただいた後に、スタッフの指導を受けながら、植樹活動を行っていただきました。
今回、植栽された苗木は、鈴鹿山麓に自生する樹木の種から育てた地域性苗木の「ミズナラ」です。
最後に、鈴鹿国定公園内の自然環境保全の活動にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
〇植樹の様子
〇イベント参加者の皆さん