はじめに、埋蔵文化財センター職員が弥生時代の斧の特徴や石斧の作り方、材料の石について解説しました。次に、小学生のグループは小型の斧でクリ(直径10cm)、中学生以上のグループは大型の斧でスギ(直径20㎝)の伐採に挑戦しました。途中、斧の柄が折れたり、斧の身(刃)が外れて飛んでいったりするハプニングがありましたが、小学生のグループは開始後40分ほどでクリを切り倒すことができました。中学生以上のグループは、時間内にスギを切り倒すことはできませんでしたが、少しずつ木が抉られていく様子を観察することができました。
最後に、職員が楔(くさび)や石斧による木の分割・加工を実演し、弥生時代に石斧が大型化したことや、石斧が鉄斧に替わっていったことの意義を説明しました。
参加者からは、「(石斧について)知っているつもりだったが、体験して気づくことがあった」「石斧と鉄斧の切れ方の違いが分かりやすかった」「柄が折れてしまった事も実験結果として記録することに驚いた」などの感想があり、色々な学びや気づきがあったようです。
埋蔵文化財センターでは、今後も様々な手法で文化財への興味、関心を深める催しを企画していきます。

伐採実験の様子(スギ)


伐採実験の様子(クリ)

木の加工実験

実験後のスギの様子