平成28年2月14日(日)、菰野町郷土研究会のみなさんからご依頼をいただき、菰野町町民センターにおいて、2015年度菰野町にて行われた菰野町の鈴山遺跡と大久保遺跡の発掘調査成果についての出前講座を行いました。参加者は18名でした。
今回取り上げた2つの遺跡は、600mほどしか離れていない距離に位置しています。県内4例目となる縄文時代の掘立柱建物が複数棟発見された鈴山遺跡と、潤田御厨との関わりも考えられる大久保遺跡のそれぞれの発掘調査の成果について、スライドを使って紹介しました。参加されたみなさんは、ご当地の歴史について大変な興味・関心を持たれており、講座の内容についてうなずきながら聴いたり、熱心に質問したりされました。
また、講座の後半では、それぞれの遺跡で出土した石器や土器や手に取り、その感触を確認しながら観察されていました。「この矢じりからは、縄文時代の人たちの知恵や工夫を感じる。」「実際にこうして遺物を見ると当時の様子がよく想像できる。」「この地域の歴史の様子がよくわかった。」といった声をいただくことができました。