11月21日(土曜日)に、三重県埋蔵文化財センター嬉野分室において、公開考古学講座「三重を掘る」(第4回)を開催しました。
今回は、26名の方に参加をいただき、県内各地の遺跡発掘調査において出土した「寺の瓦」をもとに、三重県埋蔵文化財センター職員の水谷豊(みずたにゆたか)より、「中世のお寺について ~出土瓦の検討から~」と題した講演をを実施しました。
歴史的な背景を踏まえた現在の県内における寺社の分布状況や、津市の佐田遺跡を中心とした中世の寺で使われていた瓦の見所など、発掘調査やそれに基づいた研究の成果の現在について、みなさんにお聞きいただきました。
公演後に実際に出土した瓦を間近にみていただきながら解説の時間をもちましたが、数百年の時間を経て出土した瓦を参加していただいたみなさんも熱心にごらんになっていました。
終了後のアンケートでは「当時の寺と人々の関係についてもっと知りたい」、「中世の他の事や地域の遺跡についても知りたい」という声をいただきました。今後も埋蔵文化財、ひいては歴史そのものについて身近に感じていただけるように取り組んでまいります。よろしくお願いします。