5月16日(土曜日)に、三重県埋蔵文化財センター嬉野分室において、公開考古学講座「三重を掘る」(第1回)を開催しました。
今回は、21名の方に参加をいただき、平成26年度に半年間にわたり災害復旧支援のため宮城県に派遣されていた、三重県埋蔵文化財センター職員の渡辺和仁(わたなべかずひと)による講演「東日本大震災復興における埋蔵文化財発掘調査~宮城県山元町の新中永窪遺跡・熊の作遺跡の調査を通じて~」を実施しました。
被災から4年が経過し、ともすれば体験の風化が危惧される中、様々な問題を抱えながら復興に向かって進む東北の現状と、その復興事業に伴って行われた発掘調査の成果、そして埋蔵文化財の調査が被災地の復興に果たす役割と意義について、具体的な事例と体験を交えた講演で、終了後も現地の写真パネルの前で講師に質問を行う人の姿が多くみられました。