1月16日(土曜日)に、三重県埋蔵文化財センター嬉野分室において、公開考古学講座「三重を掘る」(第5回)を開催しました。
今回は「北勢地域の縄文遺跡」と題して、三重県埋蔵文化財センター職員の勝山孝文(かつやまたかふみ)が講演を行い、36名の方に参加をいただきました。
三重県の縄文遺跡の特徴を主に北勢地域の縄文集落の遺跡を題材に解説した後、今年度発掘調査が行われた小牧南遺跡(四日市市)と鈴山遺跡(菰野町)を取り上げて最新の研究成果について報告しました。
最後の質疑応答の時間には活発なご質問をいただきました。また終了後も遺物を間近に見ながら講師の説明に耳を傾ける方の姿が見られ、参加者の熱意と関心の高さを感じることができました。
北勢地域については来年度以降、東海環状自動車道関連の調査がいなべ市内で本格化する予定です。今後も新たな発見と研究の進展が期待されますので、公開考古学講座や現地説明会の機会を通じて、皆さんに成果を公開する機会を設けるよう努めていきたいと思います。