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令和07年03月27日

三重の教育 - 三重県教育委員会ホームページ

三重県型「学校マネジメントシステム」について

 はじめに

 三重県は、平成15年度から三重県型「学校経営品質」向上活動に取り組んできました。平成28年度には、経営品質向上活動の考え方や基本理念はそのまま継承し、各校での改善活動の充実を図るため、「学校マネジメントシステム」という形に見直しました。さらに令和7年には、今日の学校を取り巻く状況変化に適切に対応するため、また「学校マネジメントシステム」の仕組みを改めて浸透させるために三重県型「学校マネジメントシステム」活動ガイドを作成しました。
 各学校においては、教職員間の対話と気づきによって学校の課題を正しく認識し、各学校が「めざす学校の姿」に向けて、組織として改善活動に取り組むためのツールとして三重県型「学校マネジメントシステム」を活用してください。

 基本理念

 基本理念とは、三重県型「学校マネジメントシステム」が大切にする価値観、行動基準を意味するもので、「学習者本位」「教職員重視」「社会との調和」「独自能力」という4つの要素からなります。
 
(1)学習者本位
 「学習者」とは、児童生徒をはじめ、保護者や地域の方々等、学校として「人づくり」という価値を提供する相手方を総称したものです。
学習者本位とは、「いつも学習者の視点からものを見て、行動することを大切にする」という考え方です。
 この考え方は、決して学習者の要望を全て受け入れるということではありません。児童生徒の将来を考えた場合、受け入れられないことも当然ありますし、要望がなくてもやらなければならないこともあります。ただ、その際も、学習者の視点に立った説明や行動が必要という考え方です。
 取り組む際には、学校の活動が真に学習者のためになっているかを常に確認することが重要です。
 
(2)教職員重視
 教職員重視とは、教職員一人ひとりのやる気と元気を大切にするという考え方です。児童生徒が、生き生きと学校生活を送ることができるようにするためには、教職員自身のやる気と元気が必要です。
 それらを引き出す(保つ)ために、学校は、教職員が仕事にやりがいを感じ、自らの成長を実感できる組織でなければなりません。
 そのために、教職員一人ひとりが何に満足し、何に不満を感じているかを対話等によって把握し、理解し合い、学校の働き方改革を進めながら改善することが大切です。
 
(3)社会との調和
 社会との調和とは、学校も地域社会の一員として開かれた学校づくりをすすめ、その役割を自覚して地域に役立つことをめざすという考え方です。
 また、教職員一人ひとりが自らの社会における立場と責任を自覚するとともに、コンプライアンスを遵守し、学校は地域社会から信頼される活動をすることが大切です。
 
(4)独自能力
 独自能力とは、その学校の「独自の強み」を伸ばして「特色ある学校づくり」をすすめることが、教育活動の質を高める学校経営につながるという考え方です。
 特色ある学校づくりをすすめるためには、地域のもつ歴史・伝統文化や自然、企業や施設、さらには人材など幅広い視点で発掘した教育資源の活用が求められます。
 確かな教育理念のもとに、独自の見方、考え方、方法により、めざす学校の姿の実現に取り組むことが重要です。

 これら4つの要素は、どれか1つだけが突出して優れていればいいというものではありません。4つの要素のバランスを考え、それぞれを少しずつでも着実にレベルアップしていくことが大切です。
   

 目的

 三重県型「学校マネジメントシステム」の目的は、教職員の対話と気づきを重視しながら、学習者の視点に立って「めざす学校の姿」を描くとともに、継続的な改善を行うことによって、よりよい学校づくりを推進し、「めざす学校の姿」を実現することです。



 つまり、学校全体で「めざす学校の姿」(「育みたい児童生徒の姿」・「ありたい教職員の姿」)と「現状認識」とのギャップを十分に認識し、「対話」と「気づき」を大切にしながら、継続的な活動によって、そのギャップを埋め、「めざす学校の姿」に近づけるというものです。
 
 具体的な進め方としては、学校が掲げる「めざす学校の姿」の実現に向け、学校関係者による評価をふまえた学校の現状と課題から中長期的な重点目標を立てます。そのうえで、中長期的な重点目標に向かって、1年ごとの行動計画を立てながら、PDCAを回し、「めざす学校の姿」の実現をめざします。
 

 学校マネジメント活動

 (1)PDCAサイクル
 学校マネジメントシートを活用し、「めざす姿」や「現状認識」をふまえ、「中長期的な重点目標」や「求める生徒像」を立て、「本年度の行動計画と評価」を行い、次年度の改善につなげます。
どのような学校にしたいのか、生徒や保護者はどのような期待・要求をもっているのか、学校にとっての重要な課題は何か、そして、どのような方針で取り組むのか、これらの認識が教職員の間でバラバラでは、どのような活動もうまくいくはずがありません。学校マネジメントシートに基づき、全教職員で話し合い、確認し合うことで、「めざす姿」や「本年度の行動計画」についての分掌や職種等を越えた全員の共通認識を促すことができます。
 

(2)マネジメントチェック
 マネジメントチェックシートは、学校組織の状態を客観的に視て、対話するためのツールです。「学校マネジメントシート」に記載される「現状認識」や「中長期的な重点目標」を定める上で、自組織の「強み」「弱み」の把握は不可欠です。多くの職員が「対話」しながら診断していくことで、今まで考えてもみなかった「気づき」が生まれ、改善につながることも期待されます。
 「めざす学校の姿」の実現という観点から、8つの視点で学校の組織をとらえます。これにより、学校の強みと弱みを把握するとともに、改善活動に取り組むにあたっての改善点を明らかにします。


 三重県型「学校マネジメントシステム」においては、活動評価(一般的な自己評価)とこのマネジメントチェックによる結果を合わせたものを学校の「自己評価」と位置づけています。
 
(3)学校関係者評価
 学校関係者評価は、学校が行った自己評価の質を高めるツールです。保護者や地域住民などの学校関係者により構成された学校関係者評価委員会が、学校自己評価等を評価することを通じて、以下の3つを目的として実施するものです。
 ①学校マネジメント活動の質を高め、次の改善につなげます。
 ②学校運営や教育活動への学校関係者の協力や参画を促すことにより、地域に開かれた信頼される学校づくり
  を進めます。
 ③設置者は、学校関係者評価結果をもとに適切な支援をします。
 

本ページに関する問い合わせ先

三重県 教育委員会事務局 研修企画・支援課 企画・支援班 〒514-0007 
津市大谷町12番地(総合教育センター)
電話番号:059-226-3428 
ファクス番号:059-226-3706 
メールアドレス:kenshien@pref.mie.lg.jp

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