南伊勢高等学校南勢校舎
1 学校の概要
- 住所:度会郡南伊勢町船越2926-1
- 全校生徒数:65名(平成27年度)
2 テーマ
防災に係る諸活動
3 取組概要
本校は県立高校ではあるものの、南伊勢町と連携し、町防災課と協働して防災学習や被災地ボランティア活動を行っている。防災学習は毎週1時間を10週実施し、大学の先生や専門機関の方の講義や演習を行っている。その成果として、デジタル防災マップの作成や、町内民話を紙芝居化し、生徒がグループに分かれて町内小学校に出向き、読み聞かせを行ったり、「Myゼロパック」と称した防災携帯グッズの考案をし、自治会での普及に努めたりしている。被災地ボランティアは、東北(岩手県山田町など)で活動を3年間行ってきた。平成27年度は、県教委が主催する鳥羽志摩度会地域の県立高校や中学校の生徒も含めた宮城県へのボランティア活動及び被災地体験学習に参加した。
4 具体的な取組
(ア)タウンウオッチング
- 日時:平成27年度 第2学期
- 目的:防災意識を高めるとともに、地域の防災に役立つ「Myゼロパック」を考案する。
- 対象学年:第1学年
- 場所:学校内
- 教師の役割:TT方式でサポートする。
- 学習計画:全10回の概要
- 南伊勢町の災害の歴史と現在のリスク
- 南伊勢町の災害の歴史
- 身近な災害の歴史
- 災害史の記録
- Myまっぷランの作成
- 0(ゼロ)次の備え
- Myゼロパックの改善検討
- 活動の記録作成1
- 活動の記録作成2
- 防災特別授業のまとめ
- 取組の様子
(イ)被災地ボランティア
- 日時:平成27年8月4日(火)から7日(金)までの3泊4日
- 目的:仮設住宅でのボランティア、被災地での体験学習を行い、防災意識を高める。
- 対象学年:第1学年から第3学年まで
- 場所:宮城県東松島市、石巻市、福島県南相馬市
- 内容:
県教委が主催し、鳥羽・志摩・度会地区の高等学校生徒22名と伊勢・志摩地区の中学生13名、それに圏内大学生が6名参加して、ボランティア活動及び体験学習を行った。
宮城県東松島市、矢本運動公園内の仮設住宅での流しそうめんによる交流ボランティア、石巻西高校での防災に係るグループ討議、旧大川小学校などの被災地見学と語り部による被災体験の話を聴く学習などを行った。 - 取組の様子
5 その他
ぼうさい甲子園津波ぼうさい賞を受賞しました。表彰式には河北校長が出席しました。
- 日時:平成28年1月10日(日)13時~16時
- 場所:兵庫県公館(兵庫県神戸市中央区山手通4-4-1)
- 毎日新聞(平成28年1月11日朝刊)
今年度の「ぼうさい甲子園」(1・17防災未来賞)=毎日新聞社など主催=の表彰式が10日、神戸市であり、「津波ぼうさい賞」を受賞した県立南伊勢高校南勢校舎に賞状などが贈られた。
南勢校舎は南伊勢町の熊野灘沿岸にあり、南海トラフ巨大地震発生時には約20分で大津波が来週するとされる。生徒たちは災害に備え、津波にかかわる地域の伝承を紙芝居にまとめ、地元の小学校で読み聞かせをした。また被災時に何が必要かを話し合い、簡易トイレやばんそうこうなどを詰めた「Myゼロパック」を考案。これらの活動が評価された。
表彰式には河北校長が出席し、「生徒たちの自信になったと思う。過疎地における若者の力も再認識したはずだ」と話した。今後は考案した防災グッズの普及に取り組むという。