平成16年度 防災教育推進校 ベストプラクティス
鈴鹿市立神戸中学校
1 学校概要
住所 鈴鹿市十宮四丁目1番1号
学級数 21学級 生徒数 703名(平成16年度)
2 取組の概要
鈴鹿市立神戸中学校は、生徒数703名の規模の大きい学校です。平成16年度は、1学期に全校生徒が防災教育ビデオを視聴しました。また、2学期にはNPOや鈴鹿市役所の方を招き、3年生が図上訓練を行い、3学期には鈴鹿市や県の地震対策室等の協力を得ながら、1、2年生が「チャレンジ防災!神戸中」を行いました。
学校の規模は大きいですが、全校生徒が体験型の学習を行うことで、一人一人の防災意識を高め、災害発生時の対応能力を身につけることができました。
今回の取組では、地元鈴鹿のNPOをはじめ、鈴鹿市役所、鈴鹿市消防本部、三重県防災危機管理局地震対策室等の協力を得るなど、地域との連携が進められました。平成17年度もこうした取組を継続する予定であり、一層充実した取組が期待されます。
3 具体的な取組
平成16年7月13日(火) 全校生徒
防災教育ビデオ 「大地震・津波『そのときあなたは!?』」を視聴し、「地震津波災害でパニックにならないために」という題で、講話を聞きました。
【生徒の声】
やっぱり災害を最小限に防ぐには、多くの人々の協力が必要なんだと思いました。そして、私達一人一人が災害に備えて、非常食、飲料水、救急セット等を持ち合わせておく事も大事なんだと思いました。天変地異、いつ何が起きるのか分からない私達は、いっこくも早く備えておかなければならないと思いました。
そして、家族とのコミュニケーションも、日頃からとっておいた方が良いと思いました。
何度も何度も家族で話し合って、災害にあっても、パニックにならないように避難場所などを確認し合おうと思います。
平成16年11月16日 3年生
図上訓練
NPO「災害ボランティアネットワーク鈴鹿」の方から説明を受け20班に分かれて実施しました。
【生徒の声】
- 改めてこういう学習をすることの大事さが分かった。こうやって図上訓練をすることで、自分の地区がどうなっているのかが分かるし、どうやって避難所に行けばいいのかが明確に分かったので、とてもよい学習だと思いました。
- 地域の人への思いやりや、人と人とのつながりを実感しました。もしもの時に逃げる場所もわかったし、伝言ダイヤル「忘れて171(イナイ)かな?」も覚えれたので、とてもよい体験をしたなぁと思いました。家に帰ったら、防災について、家族と話し合ってみようと思います。
平成17年3月15日(火) 1、2年生
「チャレンジ防災!神戸中」
鈴鹿市、鈴鹿市教委、鈴鹿市消防本部、県地震対策室、県防災対策室、県住宅室、の協力を得て1~4限目に、体育館及び運動場、駐車場で実施しました。
【生徒の声】
- 煙体験では前が全然みえなくて、怖かった。もし家が、火事になったら、「あんなんになるんやー」って思うと、すごく怖くなってきた。包帯の巻き方が本当に地震が起こったときに役にたつと思った。いつ来るか分からないので、(災害が)来たときに自分がどう動くか、考え直して人を助けられたらいいなあと思いました。
- 今まで大きな地震に遭ったことがないので、揺れの強さとかよくわからなかった。でも、今日の地震体験車に乗ってみて、はじめてどんな強さなのかわかった。地震体験車のイスや机は固定してあるけれど、自分の家は固定とか全然していないから、もっと怖いと思ったし、パニックになって何もかんがえられないと思う。だから今後の地震にあっても家具が倒れないように固定するようにしようと思いました。
地震体験車による体験 |
煙体験 |
家屋からの救出 |
けが人救出 |
消火器の取り扱い |
毛布でつくる担架 |
地盤の液状化実験 |
「すじかい」による補強 |
三角巾の使い方 |
家具の倒壊実験 |
パネルの展示 |
非常持ち出し品 |