県教育委員会は、11月20日(火)に、名張市において、伊賀地域高等学校活性化説明
会を開催しました。
説明会は、 伊賀地域高等学校活性化推進協議会において、第1回(7月10日)から第6
回(11月1日)までの協議の結果とりまとめられた、名張桔梗丘高校と名張西高校を統合
してつくる新しい学校の学校像等の素案や、統合の時期を平成28年度としたことについ
て、保護者や学校関係者をはじめ、伊賀地域のみなさんに、その経緯等を報告するため、
名張市、伊賀市で各1回開催するものです。
第1回 平成24年11月20日(火)19:00~21:20
名張市防災センター 2階 防災研修室
伊賀地域の小学校、中学校、高等学校の保護者、教職員、市民の方など、約110人の
方々に参加いただきました。
(結果概要)
平成28年度の統合に反対の意見が少数あったものの、平成28年度の2校の統合を前提
とした意見が大半であり、その中の意見として、新高校の構想実現に向けて、教員配置、予
算面での県の強力な支援や、発達障がいがある等特別な支援の必要な生徒に係る教育の面で
の配慮について、意見等が出されました。
また、使われなくなる校地の利活用について、地域の活性化と切り離せないことから、早
く見通しを示してほしいという意見も出されました。
(参加者からの主なご発言)
・校地の決定にあたり、子どもたちにとって大切なのは、交通の利便性だけでなく学習環
境である。また、単位制の高校は少人数講座の展開などのための教室を確保するため、
校舎に規模が必要であることも加味して検討すべきである。
・新高校では特別な支援の必要な生徒が安心して学べるよう、教員配置等での配慮をお願
いしたい。
・高校は高齢化した団地にとって貴重な財産なので、跡地の利活用についてのイメージを
早急に示してほしい。
・跡地の利活用の一つとして、現状でも部活動におけるグランドが少し窮屈なことから、
新高校の部活動で使えないか。
・新高校の構想には賛成であり、大学卒業後地元に戻って働けるよう、地域づくりも必要
である。
・新高校は期待が持てるので、子どもたちが安心して進路選択できるよう、早く統合して
ほしい。
・国公立大学への進学を目指す新高校ができ、地域外への流出が止まることで、今まで2
校に進学していた層の進路は保障されるのか。
・新高校の構想はすばらしいが、県教育委員会は構想を実現できるよう、教員配置や予算
面において全力で取り組んでほしい。
・平成31年度以降の少子化に対する伊賀地域全体の高校のあり方についても、同時に考
えるべきである。
・統合を先延ばしにすると、2校の活力が失われ小規模化するので、教員配置等の面での
十分な対応ができず生徒の進路選択が狭まることが危惧される。また、新高校として使
われない高校の生徒の対応について、最後まで十分配慮してほしい。
・5月の説明会で平成27年度の統合は急ぎすぎるとの反対意見が多かったにも関わらず、
平成28年度統合という方向性を出すのは早いのではないか。もう少し時間をかけて協
議すべきである。
・受検を控える子どもの保護者が早く統合してほしいという気持ちは理解できるが、伊賀
地域全体の高等学校のあり方や新高校の仕様や生徒に対するサポート体制が不明なまま
では統合に賛成できない。伊賀白鳳高校の検証、地域のニーズもしっかりと把握して協
議して欲しい。今のままでは年度を変えただけである。
(今後の対応方針)
・県教育委員会の主催により、同内容での説明会を11月24日(土)に県伊賀庁舎で開
催します。
・地域の説明会で出された意見を参考にして、今後の伊賀地域高等学校活性化推進協議会
における新高校の学校像等の協議を進めます。また、協議会での協議を参考に、平成
24年度末を目途に「県立高等学校活性化計画」を策定し、今後の県立高等学校の具体
的な活性化の取組を進めていきます。
※参加者の皆さんからいただいたアンケート集計結果については、資料とあわせて、別添
のファイルのとおりです。
関連資料
説明会 資料 (PDF形式 : 735KB)