三重の交通機関の魅力(東海旅客鉄道 名松線)
東海旅客鉄道株式会社(JR東海)は、三重地区で4線区の在来線を運営しています。
4線区の在来線のうち、名松線は、三重県松阪市の中心部から三重県津市の美杉町までを走るローカル線です。
- 名松線 松阪~伊勢奥津 43.5kmの線区
名松線
JR東海の名松線は、始点の松阪駅(三重県松阪市)から終点の伊勢奥津駅(三重県津市)までを結ぶローカルの路線です。名松線の歴史は古く、2015年には全線開通80周年を迎えました。
駅数は15駅で、始点側から
松阪、上ノ庄、権現前、伊勢八太、一志、井関、伊勢大井、伊勢川口、関ノ宮、家城、伊勢竹原、
伊勢鎌倉、伊勢八知、比津、伊勢奥津
の各駅に停まります。
津市の山間部を走る名松線
(写真撮影:三重県庁交通政策課)
伊勢奥津駅で出発を待つ名松線車両
(写真撮影:三重県庁交通政策課)
回送中に駅で一時停車する名松線車両
(写真撮影:三重県庁交通政策課)
伊勢奥津駅に残る原風景
名松線の終着駅である「伊勢奥津駅」には、かつて名松線を蒸気機関車(SL)が走っていた時代、SLへの給水に使われていた設備「給水塔」が残されています。現在では見ることはもちろん、残されていることが貴重な「給水塔」の現物を、名松線に乗って見に行かれてみませんか。
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伊勢奥津駅の給水塔
(写真撮影:三重県庁交通政策課)
名松線の復旧
平成21年10月、名松線は台風による大きな被害を受け、全線で運行が休止されました。運行再開後も、家城駅から伊勢奥津駅までの間は、バスによる代行運行が続く事態となりました。
この事態に対し、地元を中心に名松線全線復旧を求める声が高まり、署名活動もあって、津市、三重県及びJR東海の三者による復旧工事が実施されました。
平成28年3月、名松線は再び前線での運行が再開されました。
名松線は、鉄道が被災から6年を超える年月を経て復旧した、稀有な存在と言えます。
JR名松線沿線地域活性化協議会
三重県は、沿線自治体の津市、松阪市とともにJR名松線沿線地域活性化協議会を構成し、利用促進や沿線の見どころの紹介等を行っています。JR名松線沿線地域活性化協議会のホームページ(外部リンク)
JR東海オリジナルカレンダー
JR東海では、パソコンの壁紙にできるJR東海オリジナルカレンダーをホームページで公開しています。2022年は、8月のカレンダーに名松線が使用されています。