1.概要
2025年1月より太平洋の島国・マーシャル諸島のクワジェリン環礁イバイ島にて、青年海外協力隊員として地方政府に所属し、リサイクルの促進や環境啓発に携わっている。このたび、マーシャル諸島において、三重県の特産品をトッピングしたラーメンを振る舞い、栄養面および環境問題に対する意識を高めることを目的とした交流会を開催した。2.企画の背景
マーシャル諸島では「サッポロ一番」のラーメンが一般的に消費されているが、多くの場合は具材を加えずに袋にお湯を入れてそのまま食されている。また、使用済みのラーメン袋が適切に廃棄されず、ポイ捨てされている現状もある。こうした状況から、以下の課題が浮かび上がっている。下記三点を目的にラーメン交流会を実施した。・栄養バランスに関する住民の意識向上
・廃棄物の適切な処理に関する啓発
・地元(三重県)との国際的な文化・食の交流
マーシャルの人々と対話を深める機会として本交流会を企画した。なお、本企画にあたっては青年海外協力隊三重県OB会からの協賛を受け、また三重県庁の職員から食材に関する助言を得た。
3.開催概要
日時・場所:・2025年6月13日(金) 地方政府にて住民向けに実施
・2025年6月16日(月) 地元の首長・議員向けに実施
使用した三重県産食材:
・醤油:ミヱマン 伊勢のあまいおさしみしょうゆ
・松阪牛のニンニク味噌
・海産物:海鮮汁用乾燥シーフード(伊勢鳥羽志摩特産横丁)
・海苔
4.得られた成果
三重県の特産品を使ったラーメンを通じて、現地住民に日本の「だし」文化や味の深みを体験してもらい、食に対する新たな興味・関心を引き出すことができた。同時に三重県の紹介を行うことで、地域相互の理解促進に寄与した。栄養に関する意識啓発と、ごみのポイ捨て防止に向けたメッセージを伝えるきっかけとなった。
5.今後の展望
今回の経験を踏まえ、今後も食や文化を通じた草の根レベルでの国際交流を継続し、地域課題の解決と相互理解の深化を図っていく予定である。6.当日の様子、写真



