インドネシアについて
インドネシアは300以上の民族と17,000以上の島がある国です。公用語はインドネシア語です が、民族によって地方語も文化も違うので、島をまたげばまた違う世界が広がるとてもおもしろい国です。
ロンボク島について
派遣先のロンボク島はバリの東隣にある和歌山県ほどの大きさの島です。ササック族が住んでいてインドネシア語も話しますが、ササック族同士ではササック語を話します。90%以上がイスラム教と言われていて、ロンボク島は別名「千のモスクの島」と呼ばれるほどたくさんのモスクがあります。海や山々がきれいな自然豊かな島で、現地の方たちはフレンドリーで優しい人が多いです。故郷の三重県に似た広く澄み渡った空と壮大な田んぼ畑を見ているとどこか懐かしさを感じる、そんなすてきな島です。
現地での活動(日本語教育隊員)
2024年2月からロンボク観光ポリテクニックという観光の職業専門学校に配属されています。2016年創立でまだ新しい学校ですが、施設や設備が整っており、キャンパス内にホテルもあり、学生たちが実習できるようになっています。旅行学科、ホテル学科、調理学科、飲食サービス学科の4学科あり、学生数は約1,000人でその内の3学科計90人ほどが外国語科目のフランス語、アラビア語、日本語の中から日本語を選択して学んでいます。
学生の中にはアニメや日本文化が好きで勉強する人もいれば、日本で働きたい、日本の大学に行きたいなど明確な目的を持って学習している人もいます。
私の主な活動は教材作成、日本語の授業、日本語特別講座の実施です。
観光に特化した学校なので、その学科に関連する語彙や会話の練習、また、学生のレベルに沿った教材を不足部分を改善しながら作成しています。
日本語の授業では何を担当するか同僚の先生と話し合って決めています。学生たちに伝えたいことが伝わるか不安な気持ちも抱えながら授業を行っていましたが、この学校の学生たちはみんな元気で文化紹介や日本語の練習など積極的に参加してくれる学生が多く、いつも元気をもらえ助けられています。
学生たちの日本語レベルが上がるように他学科の先生たちとも交流し切磋琢磨しながら日々活動に励んでいきたいと思っています。
三重県について
学生たちが興味があることは、アニメや漫画はもちろんですが、日本の宗教や忍者についても質問を受けることがよくあります。地元三重県に伊勢神宮があること、神道の神様が祀られていることを伝えると学生から「アマテラス」と急に言葉が出てきたのでとても驚いたことがあります。
インドネシアでも有名な忍者のアニメから言葉を覚え、気になって自分でインターネットで調べたようです。
三重県に忍者の町、忍者について研究する大学があることも教えると、忍者は本当に映画の中のように動くのか、忍者と侍の違いは何なのかなど質問が飛び交い、とても興味津々でした。今後も機会を見つけて三重県の情報発信をしていきたいです。