みえ国際協力大使 小原 すみれさん からの活動報告
2018年7月赴任 派遣国:マラウイ共和国 職種:小学校教育
報告日:2019年2月26日
マラウイについて
突然ですが、みなさん、マラウイという国をご存知ですか?マラウイはズバリここ!! ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ご覧のとおりマラウイはアフリカにある小さな国で、面積は日本の北海道と九州を合わせたほど。東部にあるのはマラウイ湖で世界遺産にも登録されており、国土の20%ほどを占めています。北はタンザニア、西はザンビア、南と東はモザンビークに囲まれた内陸国です。
季節は乾季と雨季があり、労働人口の約80%が農業に従事し、国民1人当たりのGDPは326ドル(日本の約118分の1)で192ヵ国中190位(2017年)、国内電化率も10%を下回っており、最貧国の1つと言われています。しかし幸いなことにマラウイは独立以降一度も紛争などはなく、”Warm heart of Africa”と呼ばれ、現地の方々はとても穏やかで優しく、そしておしゃべりが大好き!そんな国です。
任地の生活と現地での活動
私の任地であるムチンジ県ムチンジは、首都のリロングウェから西へ約110キロ、私の家から数キロ先にはザンビアとの国境があります。この街は県庁所在地にあたり、マラウイの中では都会でもなく田舎でもない、とてもすごしやすい街で、私の家は県庁、県立病院、小学校3校などが徒歩圏内にある一等地にあり、日本でいうと、ちょうど三重県津市の津駅前のようなところなのかな、と私は思っています。(笑)巡回先の学校へ向かう道。ザンビアまで続いています。
そんなムチンジ県ムチンジでの私の活動内容は、ムチンジ教師研修センター(市の教育委員会のようなところ)に配属され、管轄内の小学校でExpressive artsという日本の体育、音楽、図工、ダンス、演劇、裁縫が一つになっている教科の支援で、主にチームティーチングでの授業や放課後のクラブ活動の運営などを行います。
活動開始から約半年が経過し、生活には慣れてきたものの、学校での活動はまだまだ戸惑うことも多くあります。というのも、マラウイ、子どもが多いんです!私の家から徒歩10分圏内に、児童4,000人の小学校が2校もあります。下の写真は授業の様子。日本とほぼ同じ広さの教室に多い時では100人から150人が入ります。予算やスペースもないため、机や椅子、教材等もほとんどありません。教科書も足りず、電気や水道もありません。教室自体も足りていないため、木の下で授業を行っている学年もあります。これが現状です。
6年生の教室の様子
この環境で実技の授業を行うのはなかなか難しく、実際に現地の先生方も授業すら実施していないということもあり、活動自体はまだまだ思うように進められてはいませんが、毎日子どもたちの屈託のない笑顔に励まされながら、できることから挑戦し、そして楽しく過ごしています。
写真紹介
ここからは写真で紹介させてください。外での授業風景
クラブ活動で南中ソーランを教えています。
体育の授業を行いましたが人数が多いため運動会のようです。
紙を使った工作の時間。スペースがないので屋外で、材料も限られているのでグループで行っています。
マラウイ湖
スーパーは首都圏の限られた地域に数店舗しかなく、野菜などは屋外のマーケットで購入します。
写真はマンゴー。1つ5円~15円ほどで購入できます。
歩いていると近寄ってきてくれる子どもたち。
子どもたちの笑顔は世界共通!
世界の困っている人たちを助けたい、子どもの頃からそのような思いがあり青年海外協力隊に参加しましたが、マラウイに来てからはいつも笑顔で優しく声をかけてくれるマラウイアンに助けられながら生活しています。いつかそんな彼らに恩返しができるように、子どもたちの夢や可能性を広げられるように、残りの任期も活動していきたいと思います。