みえ国際協力大使 寺南智弘さんからの活動報告
赴任国:ソロモン諸島 職種:林業・森林保全 2014年9月派遣
青年海外協力隊発足50周年の記念イベント
私が活動しているソロモン諸島は,オーストラリアの北東に位置する島国です。近隣のパプアニューギニアやヴァヌアツ共和国と共に,ソロモン諸島はメラネシア地域に含まれます。メラネシアとは「黒い島々」という意味であり,黒褐色の皮膚をもつ人々が住んでいることに由来するといわれています。
写真1 ソロモン諸島の海辺に広がる砂浜(左),お祭りで民族舞踊を踊る現地の人々(右)
2015年は青年海外協力隊の事業が開始されてから50年目の節目となります。ソロモン諸島の首都ホニアラでは,協力隊員が中心となり協力隊事業の発足50周年を記念するイベントを開催しました(6月21日)。
記念イベントでは,ソロモン諸島における協力隊員の活動をより多くの方に知っていただくことを目的とし,環境教育や健康診断といった私たちのボランティア活動を紹介しました。また,現地の方々に対して,折り紙や習字といった日本文化の紹介を行いました。
写真2 ソロモン諸島で活動する協力隊の紹介コーナー(左),折り紙の体験コーナー(右)
私も他の協力隊員と協力して環境教育をテーマとした展示ブースを設営しました。展示ブースには地元の小学生たちを招待し,廃油と缶詰の空き缶を再利用した手作りキャンドルを一緒に作成しました。当日はたくさんの小学生やその家族が展示ブースを訪れてくれました。参加した皆さんは,普段はゴミとして捨てている廃油や空き缶がキャンドルとしてリサイクルされるのを興味深そうに眺めていました。
写真3 手作りキャンドルの体験コーナー(左),廃油を再利用したキャンドル(右)
現地での活動状況
私の配属先は,森林研究省の森林開発・植林課という部署です。こちらでは,地域の村落を巡回して村人が所有する造林地の生育状況を調査しています。造林地の手入れ(枝打ち・間引き)が不十分な場合は,その所有者に適切な管理方法を助言します。
写真4 村人にチェーンソウの使用方法を教える職場の同僚(左),村人と一緒に製材機で木材を切り出す職場の同僚
ボランティア活動をはじめて1年が経ち,公用語であるピジン語にも少しずつ慣れてきたように感じます。今後も現地での活動を通して体験した出来事について,日本の皆さんへお伝えしていきたいと思います。