現在位置:
  1. トップページ >
  2. 県政・お知らせ情報 >
  3. 国際交流・国際貢献 >
  4. 国際協力 >
  5. みえ国際協力大使 >
  6. 大使からの活動報告 >
  7.  みえ国際協力大使 鈴木良眞さんからの活動報告(2011年1月赴任 赴任国:ボツワナ共和国 職種:コンピュータ技術)
担当所属:
  1.  県庁の組織一覧  >
  2. 政策企画部  >
  3. 国際戦略課
  • facebook
  • facebook share
  • twitter
  • google plus
  • line
平成24年10月23日

みえ国際協力大使 鈴木良眞さんからの活動報告

赴任国:ボツワナ共和国 職種:コンピュータ技術 2011年1月派遣

ボツワナ・パラペでの活動について(2011年2月より2012年3月までの活動報告)

ボツワナ共和国と任地パラペについて

率直なところ、比較的豊かな国にお気楽な人々が生活している印象だ。

まずインフラ面が整っている事に驚きを感じた。停電ははまれに起こる程度で、起きた場合もたいてい1時間以内に復旧している。水も安定供給されており、水質も飲料に耐えうる水準だ(水質調査隊員調べ)。インターネットも首都ハボロネでは常時接続のブロードバンド回線が使える状況である。

物質的にも豊かで、首都の家電屋では大型テレビやコンピュータなど、日本と比べ遜色のない品揃えである。街中では高級外車もよく見かける。

国民は、あまり心配事を持たず平和に暮らしている印象である。初対面の相手にも物怖じをせず、無遠慮であまり人の顔色は伺わない性質のため、無礼で恥知らずと感じてしまう事も多い。これまで鉱物資源の恵みを享受して来たためか、他者に依存的な面も見られる。

またアフリカならではの大自然と、豊富な生き物は格別である。日本ではまず見られない、地平線まで続く大地と広大な空や、サファリでの動物の群れを初めて見た時には感動を覚えた。

活動地域のパラペは、首都ハボロネより北へ約270kmに位置する中規模の町であり、基本的な生活に不自由しない程度には発展している。同時に途上国らしい風景も残しており、アフリカへ来た事を実感させられる。

活動内容について

配属先はPalapye Admin Authority(地方自治省)で、Rural Administration Centre Palapye(地方行政センター)のITオフィスがボランティアの職場である。ここではパラペ内にある地方自治省管轄施設のITサポートを行っている。主に行政センター内のユーザITサポートを行い、依頼があった際にはサプライオフィスや消防署、小学校への出張も行う。

日々のITサポートを続けていくと、コンピュータウイルスの蔓延が大きな問題として浮かび上がってきたため、その状況を改善する事を目標として設定した。

活動の結果としては、半自動的にアンチウイルスの環境を最新の状態に保つ仕組みづくりを行えた。

 

ボツワナ・ハボロネでの活動について(2012年4月末に活動開始)

活動内容について

配属先である教育技能開発省の訓練開発局は、教育技術省管轄の教師とスタッフを対象とした研修を管理する部署である。約半年間の任期を終えた前任者より活動を引き継いだ

ここで行われる研修の管理業務のコンピュータシステム化が現在ボランティアに求められている事である。赴任直後に部署自体が教師訓練開発局より、訓練開発局に変更された事で、前任者が開発していたシステムから大きく要件が変わっている。そのため、前任者が開発したシステムは使い物にならず(また元々使われていなかった)、残されたドキュメント類を参考にしながらユーザからヒアリングを行う要件定義を一から行った。

赴任当初は存在しなかったカウンターパートはJICA事務所とボランティアからの要請により1名確保出来た。主に彼とコミュニケーションをとりながら活動を進めている。ただしカウンターパートは研修管理業務に従事する職員であり、ITに関しての専門性は持たないため、開発者としてではなくシステム管理者としての指導をボランティアより行っている。システムは今後より大規模で様々な業務を統括する形へ進化する余地があるが、その際は開発者としてのスキルを持つCPが必要となってくるだろう。

生活等

前任地である地方のパラペと比べると首都ハボロネは様々な面で恵まれているが、都市化されている分、他人との関わりが少し希薄になっている様に感じる。また治安面でも注意しなければ行けない場面が増えた。窮屈であるとか、息苦しいといったレベルではなく、むしろハボロネでの生活は謳歌しているが、地方と都市の対比について考えさせられている。これは、日本に帰った際に地元の三重県に根を下ろすか、都市で仕事を見つけるか、あるいはまた海外と関わっていくのかという選択にも関わってくるが、結論はまだ出ていない状況だ。

 

本ページに関する問い合わせ先

三重県 政策企画部 国際戦略課 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁3階)
電話番号:059-224-2844 
ファクス番号:059-224-2069 
メールアドレス:kokusen@pref.mie.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

ページID:000041854