みえ国際協力大使林哲朗さんからの活動報告
赴任国:タンザニア職種:エイズ対策2007年1月派遣
1.表題
「26歳の日本人がタンザニアで出来ること」
2.報告内容
私はタンザニア南東部のネワラという小さな町で、エイズ対策隊員として活動しています。町の南の谷からはルブマ川を境にモザンビークが臨めます。
県の総人口は191,436人。大多数の人々が農業(カシューナッツ、キャッサバ)、牧畜(山羊、牛、羊)を生業としています。
私は県庁の地域開発課に配属され、現在は主にHIV/AIDSの予防啓発に取り組んでいます。
具体的には、村落や学校を巡回し、劇やゲームを取り入れ、楽しみながらHIV/AIDSに関する正しい知識を人々に身に付けてもらえる様、心掛けています。
よく言われることですが、「感染しないこと」つまり予防が確実にできれば、治療に関わる様々な問題は発生しません。しかしながらタンザニアでは15歳以上人口の10~12%がHIV陽性という統計もあるのが現実。
「既に感染してしまっている人々が、よりよい人生を歩んでいくには何が必要なのでしょうか?」HIV/AIDSの特効薬はまだ世に存在しませんが、この課題には人々の理解と助け合いの心が特効薬になる気がしています。
今後は予防面だけでなく、陽性者団体や孤児を支援する活動に幅を広げていければと考えています。
微力ではありますが、陽性者が身近にいる環境で、皆が支えあい差別のない社会を形成していける助けになればと思いながら活動していきます。