みえ国際協力大使石本康博さんからの活動報告
赴任国:セントルシア職種:小学校教諭2006年6月派遣
Mr.Yasu's NOVEL CHAUD No.3 平成19年2月26日 |
ハヴァナイスヴァレンタイン!
(ヴァレンタインのときは、「Have a nice day!」を↑こういうと気が利いてます)
こんにちは、日本のみなさん。私はまったく不調もなく、今日も元気ですp(^o^)q。日本は暖冬と伺いましたが、急な温度変化にはくれぐれもお気をつけください。
さて、日本のヴァレンタインは盛り上がったでしょうか?セントルシアのヴァレンタインは一大行事で、道行く人が赤を基調にした服を着て、各学校でも一日ヴァレンタイン一色のイヴェントが開催されました。
~セントルシアでの先生活動紹介I~
私の要請は、算数と体育の改善で、どちらも児童と先生の両面からの指導が必要です。今回紹介するのは、算数改善の一部、「JOCVAchievementTest(以下、学力テスト)」です。セントルシアは小さい国で小回りがききそうですが、全国テストというものがありません。ですが、小学校卒業時には全国一斉の中学入学試験があるのです。JOCVがこの学力テストを始めるまで、セントルシアの児童は事前に自分の弱点や全国での自分の位置を知らせずに、一発本番で試験を受けていたようです。
問題は選択問題50問と文章問題に分かれています。その問題作成・データ解析がこのテストでの主な仕事です。日本なら学校対象の業者が行うことが多いですが、個人がお金を払って試験を受けるというのは、ここルシアではまだなじまないようです。そこで、お金の代わりに集めるのは印刷に使う紙です。また、採点とデータ入力までを先生方にやっていただくので、先生の負担が増えるのも少々心苦しいところです。
しかし、ないものは自分たちでなんとかするしかないので、紙を集め、入力の仕方を紹介して、今データを解析中です。
さて、ここでセントルシアの算数について触れておこうと思います。セントルシアでは幼稚園から英語や算数など小学生と同じ教科が組まれています。算数はスパイラル方式といって、広い内容を積み上げていく方式をとっています。イメージの一例としては、下表のような感じです。特徴は、どの学年もほとんどの領域を全てカバーしながら、位を増やしたり、計算が複雑にしつつ、上に上がっていくことです。
6年生 | 7桁の計算 | 分数の応用問題 | 時間と速さ | 小数の+-×÷ |
---|---|---|---|---|
5年生 | 6桁の計算 | 通分と約分 | 24時間 | 小数の+-× |
4年生 | 5桁の計算 | 帯分数と仮分数 | 午前午後・一年間 | 小数の+- |
3年生 | 4桁の計算 | 分数(分子と分母) | 日付と日時 |
しかし、このカリキュラムは内容が多すぎ、発達段階に合致していないので、個人的にはカリキュラムが変われば、ずいぶん変わると思うのですがそれも簡単ではありません。