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平成23年05月01日

三重県とブラジル・サンパウロ州との姉妹提携35周年記念

〇知事・議長のブラジル到着と在サンパウロ日本国総領事館訪問

空港での歓迎

 

  野呂知事と萩野議長ら三重県訪問団が、2008年8月18日(月)午前9時(現地時間)に、ブラジル・サンパウロにあるグアルーリョス国際空港に到着しました。一行は、ブラジル三重県人文化援護協会(会長 徳力啓三)約20人の出迎えを受け、8月21日(木)に開かれるブラジル三重県人文化援護協会65周年記念式典などの説明を受けました。

午後からは、在サンパウロ日本国総領事館を訪問し、野呂知事から今回のブラジル・サンパウロ州訪問の趣旨を説明し、表敬訪問の受け入れに対して謝意を表しました。

総領事館

 西林総領事からは、ブラジル国とサンパウロ州の現状について説明があり、ブラジル経済の発展とともに、経済面で日本との結びつきを強める動きが出てきたこと、日本ブラジル移民100周年を契機に国だけでなく都道府県でも交流の輪が広がり、今後、両国の関係がますます強まることを期待するなどの話がありました。

1 日時:2008年8月18日(月)13:00から14:00(現地時間)

2 場所:在サンパウロ日本国総領事館(サンパウロ市内)

3 対応者:西林万寿夫(にしばやし ますお)総領事、森田領事

4 出席者:野呂知事、萩野議長、西塚議員、安田生活・文化部長ほか


〇知事・議長が第33回全国高等学校総合文化祭(三重大会)招へい校、オザスコ市役所及びサンパウロ州政府を訪問しました

 (第33回全国高等学校総合文化祭(三重大会)招へい校訪問)

 8月19日(火)、「平成21年度国際交流による地域文化活性化事業」で三重県に招へいするブラジル連邦共和国サンパウロ州立ジョルナリスタ・ワンディック・フレイタス学校を野呂知事と萩野議長ら三重県訪問団が訪問し、野呂知事からホゼメイレ・アパレシーダ・ファリア校長に来年度の派遣を正式に要請しました。

ジョルナリスタ・ワンディック・フレイタス学校

 ジョルナリスタ・ワンディック・フレイタス学校の生徒には、平成21年7月29日から開催する第33回全国高等学校総合文化祭(三重大会)の総合開会式やパレードで伝統的なブラジルの踊りを披露いただく予定です。

 1 日時:2008年8月19日(火)10:00から13:00(現地時間)

2 場所:サンパウロ州立ジョルナリスタ・ワンディック・フレイタス学校

3 対応者:学校長 ホゼメイレ・アパレシーダ・ファリア

      ダボアウン・ダ・セッハ市長 エビラジオ・カバルカンテ・デ・ファリアス

      大サンパウロ地域教育監督所長 ジョセ・ベネジット・デ・オリベイラ

4 出席者:野呂知事、萩野議長、西塚議員、安田生活・文化部長ほか

  (オザスコ市役所訪問)

オザスコ市訪問

 8月19日(火)、学校訪問に引き続き、午後から野呂知事と萩野議長ら三重県訪問団が津市の姉妹提携先であるブラジル国オザスコ市役所を訪問し、幼稚園児を含む地元日本人会やオザスコ市民の歓迎を受けました。エミジオ・デ・ソウザ市長と、今後の三重県や津市との連携について意見交換を行いました。

 オザスコ市では多くの日系人が活躍しており、日系人の同市への貢献や今後の活動についても話題となりました。

  (ブラジル・サンパウロ州政府表敬訪問)

  サンパウロ州政府

オザスコ市役所訪問後、夕刻から一行は、ブラジル国サンパウロ州政府バンデイランテス宮殿を訪問し、アルベルト・ゴルドマン副知事と、本県とブラジル・サンパウロ州とのこれまでの姉妹提携の取組を振り返るとともに、姉妹提携の新たな発展について意見交換を行いました。

席上、多文化共生の問題について、州政府側から発言があり、この問題については、教育の問題をはじめとする多様な連携を軸に他のアプローチが必要だとの意見の一致をみました。

  また、本県が進めるイノベーションの創出を通じた産業活性化の取組について説明したところ、BRICsの一角として著しい経済発展を続け、今後も高い成長が期待されるブラジルと、先端技術分野などで優れた技術力を有する本県の企業等との連携を図ることで一層の活性化を図ることが重要であるとの意見の一致をみました。

〇知事・議長がサンパウロ州議会と日伯雇用サービスセンターを訪問しました

サンパウロ州議会

8月20日(水)午前、野呂知事と萩野議長ら三重県訪問団が、サンパウロ州議会を訪問し、本県とブラジル・サンパウロ州との姉妹提携の新たな発展についてヴァス・デ・リマ議長、バルジル・アグネロ副議長と意見交換を行いました。席上、サンパウロ州議会側からは、来年三重県で開催される第33回全国高等学校総合文化祭に、サンパウロ州の高校生が招聘されたことを評価する意見が出され、若い人を中心とした新たな交流の必要性を互いに確認しました。このほか、経済部門での交流の活性化などが話し合われ、サンパウロ州議会側からは、今後の友好交流の発展を図りたいなどの積極的な意見が出されました。

 サンパウロ州議会訪問に引き続き、午後からは、日系人の就労アドバイスなどを行っている日伯雇用サービスセンターを訪問し、二宮理事長、佐倉専務理事らと日系人への支援や多文化共生の問題などについて意見交換を行い、今後、これを契機に相互が連携を深めることで合意しました。

日伯雇用サービスセンター

その後、一行は、サンパウロ市の中心部リベルターデにあるブラジル日本移民資料館を視察しました。同資料館には、1908年に笠戸丸に乗った最初の移民が到着して以来、日本人移住者がブラジル社会に融合し、社会の発展に貢献し信頼を得るまでの様々な展示がなされていました。

こうした、日系人社会の発展と成功の陰には、日系人を温かく受け入れてくれたブラジル人社会の存在があり、日系人以外にも多くの移民が暮らすブラジルの姿を通じて、多文化共生のあり方について、理解を深めました。

 

 〇GNIセミナー(三重県・サンパウロ州経済交流会)の開催及び知事・議長の先没者慰霊碑献花とブラジル三重県人文化援護協会記念式典への出席

 

(GNIセミナーの開催)

8月21日(木)午前、経済発展著しいブラジル及びサンパウロ州と本県の間における、今後の経済関係強化に向けた交流のあり方を探るために「GNIセミナー(三重県・サンパウロ州経済交流会)」が開催されました。

  ブラジル側から、サンパウロ州政府関係者、ブラジルの現地企業、ブラジルに進出している日本企業など約30名、三重県側から、関係者の約20名、総勢約50名が出席し、会場は満席となるほどの盛況でした。

セミナーでは、野呂知事が三重県やGNIの経済情勢や本県の産業政策に関するプレゼンテーションを行った後、サンパウロ州開発局及びサンパウロ州工業連盟から同州における経済情勢や投資環境について、さらにはジェトロサンパウロセンターからブラジルの経済情勢とビジネスチャンスに関するプレゼンテーションが行われました。

GNIセミナー

  引き続き行われた意見交換会では、ブラジル経済の今後の成長可能性や課題についての質問があり、研究開発と環境技術に関する両者の連携の重要性などについて意見交換が行われました。

また、ブラジル企業と三重県企業等との個別ミーティングも並行して行われ、今後の連携の可能性や県の優遇措置に関する情報交換が行われました。

 ※GNI(グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ)

2005年に同地域で開催された国際博覧会(愛・地球博)を機に、名古屋を中心とした100km圏内をグレーター・ナゴヤ地域と称しています。

 「グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ」とは、この地域の企業、経済団体、大学、行政等が一体となり、この地域を一つの経済圏として、海外からの優れた人材や企業を呼び込み、新しいビジネスチャンスを創出し、世界をリードする創造的経済社会を目指そうとする取組です。

 

(先没者慰霊碑献花とブラジル三重県人文化援護協会記念式典への出席)

 午後から野呂知事と萩野議長ら一行は、サンパウロ市の中心部、イビラプエラ公園にある先没者慰霊碑を訪問しました。行政団・経済団・民間団の総勢約50人が、苦労が多かったであろう移民生活を思い、遠く祖国を離れて亡くなられた先没者の慰霊碑に献花をしました。この慰霊碑の下には亡くなられた方々の名簿などが保存され、仏像が安置されています。

先没者慰霊碑献花

 

 献花の後、午後6時から、行政団・経済団・民間団の一行は、サンパウロ市内の三重県人会館で開催された「ブラジル三重県人文化援護協会創立65周年、三重県・サンパウロ州姉妹提携35周年、三重県移民95周年記念式典」に出席しました。

 開会の挨拶で徳力啓三ブラジル三重県人文化援護協会会長から、「今年は3つの記念が重なり、三重にちなんで三重(さんじゅう)に喜ばしい」と挨拶がありました。

記念式典

 知事からは、ブラジル三重県人文化援護協会のブラジルでの功績を称え、現在県内に住む2万人を超える日系ブラジル人が、三重県の経済を支える大きな力となっていること、来年夏に三重県で開催する、第33回全国高等学校総合文化祭にサンパウロ州立ジョルナリスタ・ワンディック・フレイタス高校の生徒を招待したことを述べ、今後若い世代の交流を進めたいと話がありました。

引き続き、今年4月に県民功労者表彰を受章された石橋通之進(いしばし みちのしん)氏への伝達式、海外において功労のあった方に授与される三重県海外功労者表彰等を行いました。表彰の後、受章者を代表して石橋通之進氏が謝辞を述べられ、式典は終了しました。

 この後の交流会では、遠くはアルゼンチン三重県人会の代表者やアマゾンなどから参加した三重県出身者、各都道府県人会の代表者、西林在サンパウロ日本国総領事ら約300人が出席、知事、議長をはじめ、経済団や民間団の皆さんとともに、遠く離れた故郷である三重の思い出話に花を咲かせました。

 

〇知事・議長がパウリスタ博物館を視察しました

 

 パウリスタ博物館

 

 8月22日(金)午前、野呂知事と萩野議長ら一行は、イピランガ公園内にあるパウリスタ博物館を訪れました。この博物館は1895年に建設され、館内には、古代地図や先住民に関する資料などが展示されていました。

 博物館の成り立ちやコンセプト、収蔵物などの詳しい説明を受けた後、博物館のスタッフと意見交換を行いました。

 当時の写真をもとにして、人々の服装から当時の暮らしの様子を伺い知ることや、社会の仕組みを考えることなど、一つの素材から多元的な見方ができる展示方法に取り組んでおり、従来の一元的な見方ではなく、多元的な見方が出来る展示を進めているなどの貴重な意見を聞くことができ、三重県の新博物館の構想を考えるうえで、貴重な訪問となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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三重県 政策企画部 国際戦略課 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁3階)
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