診療技術部のご紹介
薬剤室
入院から退院までの服薬指導を行っています。
こころの医療センター 薬剤室には、3名の薬剤師がいます。
薬剤室の業務で一番大きなウエイトを占めるのは、医師の発行した処方箋に基づいて薬を調剤することですが、近年では、入院患者様への服薬指導も大きなウエイトを、占めるようになってきました。
患者様に、薬の効果・のみ方・副作用などについてよく知っていただき、医師やほかの病院スタッフとも連携をとりながら、薬物療法が安全かつ効率よく行われるよう努めています。退院前には、薬をのみ忘れないようにする工夫や、のみ間違えた時の対応方法についても一緒に考えます。
また、アルコール病棟では月に一回、その他の病棟では年に数回、薬に関する勉強会を行い、薬物療法への関心を高めて頂いています。
調剤や入院患者様への服薬指導のほかにも、
・窓口での薬に関する相談
・薬品の品質管理・在庫調整
・病院スタッフへの薬の情報伝達
などの業務を行い、薬が適切に使用されるよう心がけています。
また、各種委員会・グループなどの活動を通じて、他部門のスタッフと連携しながら、より良い治療を受けていただけるよう努めています。
臨床検査室
当センターの臨床検査室は検体検査部門と生理検査部門とで構成されており、3名の臨床検査技師が業務を行っています。当検査室は「質の高い検査結果を迅速に報告」をモットーに業務を行っています。部門の構成は、一般(尿・便等)、血液、生化学・血清(免疫)の検査室、細菌検査室、生理検査室の3部門からなっています。
2011年度に三重県内初の尿定性・沈さ一体型検査機器を導入したのをはじめ生化学分析装置、免疫分析装置、血液分析装置を更新し、血中薬物濃度検査など即日検査項目の充実を図りました。患者様に「迅速かつ安心」して医療を受けていただけるよう精度の高い検査を提供しています。
1.検体検査部門
一般(尿・便等)検査
尿(蛋白、糖、ウロビリノーゲン、潜血など)を検査することにより、尿路疾患だけでなく腎疾患、肝疾患、糖尿病などの情報が得られます。また、便を検査することにより、消化管からの出血の有無を調べます。
血液一般検査
赤血球、白血球、血小板の数を検査し貧血、炎症等の有無を調べます。
生化学・血清(免疫)検査
血液の液体成分である「血清」には、蛋白質、各種酵素、脂質、血糖、電解質、ホルモンなど、各臓器から出たさまざまな物質が溶け込んでいます。そうした物質の量を検査して、肝臓、腎臓、すい臓等の臓器の疾患の診断、治療、予防に役立てたり、感染症(梅毒、肝炎ウィルス)の罹患の有無を調べます。
また、血液中の服用薬物の濃度を検査し、患者様一人ひとりにあったお薬の量も調節できます。
細菌検査
感染症を発症または疑いのある患者様の喀痰、尿、便、血液、膿などから原因菌を見つけ出し、どの薬が効くのかを調べます。
2.生理検査部門
生理検査
*心電図検査・・心臓の働きを検査します。心筋梗塞や狭心症、不整脈などを調べます。
*脳波検査・・・脳の働きを検査します。てんかんなどを調べます。
*肺機能検査・・肺の機能を検査します。肺活量やCOPDなどを調べます。 *超音波(エコー)検査・・ 腹部をはじめ、甲状腺や心臓、血管の検査を行っています。各臓器の形や大きさ、腫瘤の有無などを調べます。
ICT委員会やNST委員会など、各種委員会にも参加し、チーム医療に貢献しています。
またアルコール家族教室や、健康クラブなどの活動を通じ、検査データに関心を持って頂けるよう努めています。
放射線室
放射線室では、医療用のX線を利用して画像情報を提供します。当センターには、
1.一般X線撮影装置(デジタル(CR)システム)
2.歯科用パノラマ撮影装置
3.病棟用ポータブル撮影装置
4.X線CT撮影装置
があり、これらの装置にて検査を行っています。
1.一般X線撮影装置(デジタル(CR)システム)
胸部・腹部・四肢(骨)などの写真を撮影します。
2.歯科用パノラマ撮影装置
全体の歯を撮影します。
3.病棟用ポータブル撮影装置
病室から移動が困難な場合、緊急措置として撮影を行います。
4.X線CT撮影装置
コンピューターにて体の輪切り像を画像にします。
当センターでは、マルチスライスCT装置を導入し、従来より短時間にて検査を行うことができ、より診断に有用な画像を提供できるようになりました。
当センターでは、平成23年度より画像配信システムを導入し、モニター診断にて運用しております。迅速な画像診断はもちろんのこと、フィルムを出さないシステムにより環境問題にも配慮しております。
当センターにて放射線検査を受けられる方で、放射線検査に関し質問・疑問等のある方は、お気軽にスタッフにお尋ねいただきますようにお願いいたします。なお、個人情報に関すること、診断に関することはお答えしかねる場合もございますので、ご了承いただきますようにお願いいたします。)
臨床心理室
当院の臨床心理室は、公認心理師5名が常勤しており、心理検査・心理面接・各種の集団プログラムを担当しています。いずれも主医が必要と判断した場合に実施します。ご希望の方は、まず主治医にご相談ください。心理検査
知能検査、人格検査、認知機能検査などがあります。目的に合わせて検査を組み合わせて実施します。
心理面接
患者さまの困りごとについて振り返って整理し、対処法などについて一緒に考えていきます。
その他
デイケアのプログラムや依存症等の集団プログラムを担当しています。また、病院内外での多職種協働やDPAT活動等の一員としてチーム医療に貢献しています。
栄養室
栄養室は、4名の管理栄養士が勤務しています。
入院患者さま一人ひとりに合わせたお食事の提供と栄養管理を行うことで、より快適な入院生活をおくっていただき、身体状況が向上するようサポートしています。
病院の食事
栄養室では、栄養バランスや嗜好、安全性などを考慮し、お食事を提供しています。
また、噛むことや飲み込む力が弱い患者さまが食べやすいようにみじん切りにするなど食形態の工夫をしています。
季節を感じられるよう旬の食材を取り入れ、お正月やクリスマスなどには、行事食を提供しています。
お食事などに関する相談
入院患者さまはもちろん、ご家族や外来患者さまを対象に、食事に関する相談をお受けしています。
医師の指示による栄養指導も行っています。
チーム医療
当センターは、多職種で連携し、患者さまの状況に応じた適切な栄養療法を提案、医師の指示のもと、実施しています。
また、アルコール依存症や認知症の家族教室で話をしています。