岩手県久慈市災害廃棄物の現地視察について
伊賀市の住民(環境保全関係団体の代表者等10名)を対象に、県や伊賀市職員が同行して、岩手県久慈市の災害廃棄物の現地視察を実施しました。現地視察の目的は、岩手県久慈市の災害廃棄物処理に関する理解を深めていただくために、住民説明の一環として実施したものです。なお、県としましては、ご参加いただいた住民の方々に配慮して、本現地視察会の開催についての事前発表や参加住民の方々の氏名公表を行っておりませんのでご理解をお願いします。
〇視察日: 平成24年9月25日(火)
〇視察先: 岩手県滝沢村 破砕分別処理施設
久慈市平沢仮置場から搬入された災害廃棄物の破砕選別の流れや、三重県の処理の対象となる災害廃棄物の状況を確認しました。
県職員がサーベイメータにより空間線量率を測定し、参加者がその数値を確認しました。(0.03~0.04マイクロシーベルト/時、敷地境界の数値も同程度)
参加者立会のもと、県職員が放射能濃度の試料(混合物)を採取しました。
破砕選別処理施設内の様子
〇視察先: 岩手県久慈市 災害廃棄物平沢仮置場
災害廃棄物の粗選別の状況や保管状況について確認しました。
県職員がサーベイメータにより空間線量率を測定し、参加者がその数値を確認しました。(0.05~0.06マイクロシーベルト/時、敷地境界の数値も同程度)
平沢仮置場の様子
〇視察参加者アンケート結果(参加者数10人)
【災害廃棄物の安全性について】
安全だと感じた(7人)
不安が減じた(2人)
不安が増した(0人)
どちらともいえない(1人)
【広域処理の必要性について】
必要だと感じた(6人)
認識が高まった(3人)
認識が低下した(0人)
どちらともいえない(1人)
【風評被害の発生について】
心配ない(3人)
不安の解消に繋がった(3人)
不安に感じた(0人)
どちらともいえない(4人)
【アンケートの自由記載の一部】
(参加者A)
被災地域での焼却施設は、通常の焼却物で手一杯であり、分散して早期に解消すべきである。長期間放置すると生活自体にも影響が生じ復旧が遅れる。震災後「絆」という字が表に出ているが、本当の「絆」は、ガレキ等の処理を早急に行い、通常の生活に戻ることだと思った。
(参加者B)
実際に現地の視察をさせていただき、安全、安心を感じさせていただきました。久慈市は、私たち伊賀市と何ら変わらない生活をされています。ここでのがれきが危険ではないことに理解をしていただき、震災で苦しんでおられる方の役に立つことが出来ればと願います。
(参加者C)
現地を視察して安全であることが分かりましたが、この安全性についての情報を地元住民に知ってもらうことが必要です。