27年7月普及現地情報
研修生が先輩新規就農者のお宅訪問します!
現在、御浜町では2名が新規就農に向け1年間の長期研修を行っています。
研修をお願いしているサポートリーダーから、「これまで当地域にIターン就農した先輩農業者を訪問し、体験談を聞かせてもらったり、園地を見せてもらったりしたらどうか?」との提案を頂きました。早速研修計画に位置付けて、実施することにしました。
まずは、御浜町神木の寺西氏(H14年就農)を訪問しました。就農までの経緯、現在の経営状況、就農へのアドバイス等を話して頂きました。先輩就農者の話に、研修生は興味深く聞き入って、熱心に質問をしていました。やはり、同じ道を歩んでいる先輩の話は心に響くようです。今後も月1回のペースで先輩新規就農者のお宅訪問を続けていく計画です。
また、「三重南紀元気なみかんの里創生プロジェクト協議会」のホームページに、7月から農家研修生のブログを追加しました。随時、研修状況を発信していきます。
先輩宅の倉庫で体験談を熱心に聞く研修生(7/8)
尾呂志「夢」アグリと尾呂志学園による生物多様性調査
御浜町尾呂志地区の担い手グループ「尾呂志『夢』アグリ」では、水田に棲む生物の多様性を調査することで、環境にやさしい米づくりの「見える化」に取り組んでいます。
同グループは、7月13日に農業研究所農産物安全安心研究課西野主任研究員の指導のもと、地域の小中学校併設校である尾呂志学園の生徒と一緒に「生物多様性調査」を行いました。当日は天候にも恵まれ、生徒5人と環境指標生物である「ツチガエル」、「アカネ類(トンボ)」、「イトトンボ類」、「アシナガグモ」、「コモリグモ」の生息数を調査しました。
生徒たちは「生物多様性調査」の意義を理解するとともに、自分たちの学校田が環境指標生物以外にも多くの生物を育んでいることに気づき、また稲の生育についても学ぶことができました。
一方で、「尾呂志『夢』アグリ」のメンバーも稲作りを楽しむ生徒たちから刺激を受け、また「見える化」の重要性について再認識した様子でした。
学校田では、9月に稲刈りが行われる予定です。普及センターは「尾呂志『夢』アグリ」、尾呂志学園と協働しながら、環境にやさしい米づくりの「見える化」への取り組みを支援していきます。
ツチガエル調査の様子 西野主任研究員の説明を熱心に聞く生徒