26年12月普及現地情報
紀宝町水田営農推進協議会による先進地視察
紀宝町水田営農推進協議会では本年度、紀宝町浅里地区と大里地区の耕種農家が、集落営農組織の法人化や運営方法などについて情報収集することを目的とした視察研修を、平成26年12月1日に行いました。なお、今回は戦略作物である稲WCSを核とした組織運営を行っている伊賀市の農事組合法人倉部営農組合を訪問しました。
当日は視察研修参加者から「法人の立ち上げに際して出資金をどのようにしたか」、「法人化する上で最も注意するべきことはなにか」という話題が提案され、活発な意見交換がなされました。視察研修の後、参加者からは「経営規模が当地区と似ており法人化を進めていく上で参考になった」、「合意形成きちんとすれば法人化は想像していたよりも難しくないことがわかった」などの意見が聞かれました。
浅里地区は飼料用米を組み込んだ営農組織として、大里地区は稲WCSを組み込んだ営農組織としての法人化を目指しています。普及センターは両地区の集落営農組織の法人化について支援していきます。
倉部営農組合による説明 農舎見学
三重大生による収穫ボランティア in 金山パイロットファーム
三重大生による収穫ボランティアが、12月6~7日に金山パイロットファーム(以下金山PF)で行われました。今年で3年目になります。農作業を通じて生産者とミカン園地で直接会話することで、農業の現状と南紀みかんの魅力を知ってもらうことが目的です。また、このボランティアを通じて「金山PFのファンになってもらいたい」との思いもあります。三重大生はこの収穫ボランティアを「熊野みかんプロジェクト」として位置づけ、今年からは学生達が金山PFと相談しながら、独自に企画、立案しての開催となりました。
当日は昨年を大きく上回る17名が参加しました。まず、金山PFから、経営概要、設立の歴史、南紀みかんに関する話を聞き、その後園地へ移動して収穫作業を体験しました。収穫作業では樹になっている果実の多さや、一つ一つ手作業で収穫する大変さを実感しているようでした。収穫作業の後には、集荷・選別・出荷作業を見学しました。収穫されたみかんが選別されていく工程を見た学生からは「こんな工程があるとは、想像もしていなかった。」という声が聞かれました。全日程を終えた参加者からは、来年も参加したいとの声があがっていました。
今後も当普及センターは金山PFと協力して、当地域の農業や南紀みかんの振興を支援していきます。
金山PFの話に聞き入る学生たち 収穫作業風景