26年11月普及現地情報
尾呂志「夢」アグリと熊野精工株式会社による地域活性化第4弾
11月29日に御浜町尾呂志地区の担い手グループ「尾呂志『夢』アグリ」と熊野市有馬町にて精密機械を製作する「熊野精工株式会社」による地域の活性化への取り組み、「尾呂志酒米プロジェクト2014第4弾」が開催されました。
今回は、尾呂志地区在住のしめ縄づくり名人を講師に熊野精工の社員と「尾呂志『夢』アグリ」会員らによって、9月13日に収穫した酒米「神の穂」のワラを使い、しめ縄づくりが行われました。
当日は約20名の熊野精工の社員と「尾呂志『夢』アグリ」会員が参加し、講師の説明を熱心に聞きながら思い思いのしめ縄を作りました。
参加者からは「縄をなうのが難しかったが、上出来」や「家の玄関に飾りたい」などの感想が聞かれました。
次回は、来年3月に用水路の掃除及びお花会が開催される予定で、その際に本プロジェクトによって造られた地酒のお披露目・試飲会も開催されます。この地酒は、尾呂志酒米プロジェクトにて収穫された酒米「神の穂」を伊賀市の蔵元が醸造し、その一部を尾呂志のブランド酒として販売し、地域おこしの目玉として活用する予定です。普及センターとしても「熊野精工」と「尾呂志『夢』アグリ」の、尾呂志のブランド酒づくりの支援に取り組んでいきます。
講師による説明 ワラを叩いて結いやすく 集合写真
タイ王国へ三重南紀みかんを輸出
タイ王国へのみかん輸出は今年で5年目を迎えます。
本年度は11月、12月、2月の3回に分けて、早生温州20t、「不知火」、「せとか」計2tの合計22t(前年比8t増)を輸出する計画です。
JA三重南紀は11月11日、本年度第1回目となる早生温州10tをタイ王国へ輸出しました。
この日は、JA三重南紀統一選果場でタイ王国の検査官1名と農水省名古屋植物防疫所の植物検疫官2名が合同輸出検査を実施しました。果実の外観(病害虫等)や箱詰めの状況などを入念に検査されました。
同日中にトラック便で名古屋港へ輸送され、18日に名古屋港を出港、29日に無事タイ王国へ到着しました。本年産みかんは台風の影響による傷が多く、輸送中の果実腐敗の発生がたいへん心配されました。しかし、タイ王国到着時の検査では腐敗果は少なく、大きな問題はありませんでした。
到着翌日から、バンコクの百貨店約50店舗において販売されており、例年通りたいへん好評とのことです。
みかんを入念に検査するタイの検査官 トラックに積み込まれる輸出みかん