熊野建設事務所:令和3年度の整備方針
<社会資本の整備と適切な維持管理による安全・安心な県土づくり>
自然災害から県民の皆さんの安全・安心を確保する施設の着実な整備、産業や観光など地域を支え経済活動の基盤となる幹線道路等の整備、県民の皆さんの快適な暮らしに資する都市づくり、住まいづくりを進めるとともに、既存施設の適正な維持管理に取組みます。
(1) 防災・減災、国土強靱化の加速化
①5年後の達成目標の策定
「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」を強力に推進するとともに計画的に講じていくため、県土整備部において取組対策について達成目標を策定します。
②流域治水対策の実施
流域全体で水害を軽減させる流域治水対策を計画的に推進するため、流域治水プロジェクトを着実に進めます。
③洪水浸水想定区域図の作成
水位周知河川以外の全ての県管理河川を対象に洪水浸水想定区域図を作成し、早期に公表を行います。
(2) 身近な課題への対策強化
①路面表示の改善
道路利用者が安全・快適に利用できるよう、剥離が進んだ区画線の引き直しを進めます。
②河川堆積土砂の撤去
河川の流下能力を回復するため、堆積土砂の撤去を行います。
③通学路の交通安全対策
通学路交通安全対策プログラムに位置付けられた要対策箇所を優先して歩道等の整備を進めます。
(3) コロナ時代への社会変容への対応
①道路・河川DXの推進
道路交通制御の高度化を図るため、AI交通モニタリングシステムによるさらなる活用に取り組みます。
また、簡易型河川監視カメラについて、設置基準を明確にし、AI画像分析等を用いたデータ利活用を検討します。
②地元との協働を含めたグリーン化の推進
植栽や美化活用の協働により、地域の絆を高め、来街者をお迎えする取組を推進します。
(4) 公共事業推進の支援
①公共事業を推進するための体制づくり
「第三次三重県建設産業活性化プラン」に基づき、入札契約制度の改善と適正な運用に取り組み、公共の品質を確保するとともに、技術力を持ち地域の貢献できる建設企業の育成に取り組みます。
②工事の早期発注
新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ景気を下支えするため、公共事業の早期執行を図ります。
③不当要求等の根絶に向けた取り組み
県発注の公共工事の受注者に対する不当要求等の根絶に向けた対策を実施します。また、対策については適宜改善するとともに定期的に検証し継続実施に向けて取り組みます。
(5) 安全で快適な住まいまちづくり
①住宅・建築物の耐震化の促進
地震に対する建築物やまちの安全性を高めるため、市町と連携して木造住宅や耐震診断が義務付けられた避難路沿道建築物の耐震化を促進します。