三重県鈴鹿山麓地域新都構想 新都建設の基本コンセプト
新都の基本イメ-ジである「海と森の新都」~世界に開かれた分権型の環境共生都市~を実現するための新都の建設の基本コンセプトを、「平成の改革」、「均衡ある発展」、「技術と文化」、「環境共生」、「開かれた都市」としています。
平成の改革を進める。
首都機能移転は、行政改革と地方分権をはじめとした一連の改革(平成の改革)をさらに押し進める契機となるべきものです。したがって、新都は、このような改革が先んじて行われている地域に立地し、改革を着実で、実りあるものとすることが大切です。
三重県は、国の行政改革に先駆け、地方分権と生活者を起点とした行政運営をスロ-ガンに、徹底した情報公開と行財政の見直しによって、行財政改革を進めており、新都としてふさわしい地域です。
均衡ある発展を目指す
新都は、一極集中を求めず、小さく光る中心都市として機能します。国土の均衡ある発展を象徴して、国土の中央に近く、誰もが便利にアクセスできる場所に立地します。
新都の理念のキ-ワ-ドである「地方分権と行政改革による新しい社会経済システムの創出」、「市民主導のまちづくり」、「ゆとりと豊かな生活の実現」の象徴として、新都の空間的イメ-ジは、新しいクラスタ-に散りばめられた分権型都市とします。首都機能を既存の中小都市群との連携の中でクラスタ-配置します。
技術と文化を生かした新都を創造する
新都は、リニア中央新幹線、高度情報通信ネットワ-クなど、我が国が誇る最先端技術によって支えられ、技術立国のシンボルとして先端技術の発展を図ります。
同時に、新都を舞台とした国際交流によって流入する外来文化と、この地と周辺地域に存在する豊かな歴史文化の融合を図り、21世紀の世界の人々の心を豊かにする新たな文化を創出します。
世界の人々が共感できる環境共生都市の形成を進める
海と山と川からなる豊かな自然に恵まれた三重鈴鹿山麓地域新都は、21世紀の世界の最も重要な課題の一つである地球環境問題に対する、わが国の回答の一つともなる環境共生都市を象徴したものです。
開かれたネットワ-ク型都市を形成する
三重鈴鹿山麓地域は、世界と国土を結ぶ多様な交通の結節点として、国土の中でも恵まれた位置を占めます。このような立地上の優位性は、新都の理念のキ-ワ-ドの一つである開かれたネットワ-ク社会を形成していく上できわめて重要です。
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