温室効果ガスの排出削減や気候変動をリスクとしてだけとらえるのではなく、カーボンニュートラルの動きをチャンスととらえ、国のグリーン成長戦略等もふまえ、カーボンニュートラルの実現に向けた企業等の積極的な取組を促進することで、県内の産業・経済の発展につなげることを目的に実施する「ゼロエミッションみえ」プロジェクトに全庁を挙げて取り組むため、プロジェクトの推進に係る取組の方向性を示した「ゼロエミッションみえ」プロジェクト推進方針を策定しました。
1 プロジェクトの位置づけ
おおむね10年先を見据えた県の長期構想「強じんな美し国ビジョンみえ」が掲げる基本理念の実現に向けた成長戦略である「みえ元気プラン」において、5年間で取組を一層加速させていかなければならない課題として、積極果敢に対応していく「みえ元気プランで進める7つの挑戦」の1つとして位置づけられています。
また、「みえ元気プラン」と整合を図り、「三重県環境基本計画」の個別計画として、基本方針やめざすべき姿をふまえた「三重県地球温暖化対策総合計画」において実施する温室効果ガスの排出削減対策及び吸収源対策に資する取組の推進も図るものです。
特に、本県のCO2排出量の55.1%(2019年度)と最も多くを占める産業部門におけるCO2排出削減の目標達成に向けて、温室効果ガスの排出削減への寄与が期待され、同総合計画の一翼を担う重要なプロジェクトです。
2 方向性
■本プロジェクトの方向性として、本県の強み・弱みをふまえ、6つの柱を設定し、取り組みます。
①自動車分野のEV化やサプライチェーン再編等への対応
②カーボンニュートラルコンビナートへの転換促進
③カーボンニュートラルポートの整備促進
④再生可能エネルギーの導入・利用促進
⑤CO2排出削減のための高度な技術を活用したリサイクル等の促進
⑥CO2吸収源対策を契機とした林業等の活性化
■プロジェクトの推進に伴い、カーボンニュートラル社会における新たなビジネス・サービスの展開に係る調
査研究が進み、本県の産業・経済の発展に資するものと考えられる場合には、新たな柱の検討を行います。
3 取組期間
取組期間は、「みえ元気プラン」にあわせ、令和5年(2023)3月から令和9年(2027)3月までとします。
なお、取組の成果が短期で現れるものもあれば、中長期の期間を要するものもあることから、最終年度に、本プロジェクトの成果を検証しつつ、取組期間の延長等の検討を行うこととします。
・「ゼロエミッションみえ」プロジェクト推進方針(概要)(PDF(430KB))
・「ゼロエミッションみえ」プロジェクト推進方針(本冊)(PDF(4.7MB))
参考:令和5年度「ゼロエミッションみえ」プロジェクト関係事業(PDF(583KB))
令和6年度「ゼロエミッションみえ」プロジェクト関係事業(PDF(530KB))