8.季節のけじめと行事食
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三重県の年中行事とそれにまつわる食をまとめてみましょう。
日 時 | 年中行事名 | 内 容(食に関連する) |
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1/1 | 正 月 | 雑煮、お節料理をいただきます。 |
1/7 | 七草粥 | 菜がいともいい、野菜(7種でなくても良い)・粟餅黍餅などを入れた粥(多気郡)を作ります。歌を歌って菜を切る(宮川、名張) |
1/15 | 小豆粥 | 白米に1割小豆を入れ、鏡餅を下げて入れます。 |
1/20 | 20正月 | 名張ではあら正月ともいい、正月の魚のあらを食べます。 |
3/3 | 雛節句 | おひなさんで、よもぎ団子、菱餅。寒餅のあられに色を付けた。箱寿司、ちらし寿司、巻き寿司などを用意します。 |
3/20 | お彼岸 | ぼた餅を作ります。 |
5/5 | 端午の節句 | ちまき、しょうぶと根付よもぎを屋根に飾り、男の子の家では餡餅、よもぎもち、包み餅(柏餅)白餅、黄餅を作ります。 |
8/15 | お 盆 | ソーメンをかつおだしの溜まり汁で食べます。ばらずし、白粥(塩を入れない)を作るところもあります。 |
8/22-24 | 地蔵盆 | 子どもの祭で、ばら寿司を作ります。 |
9/9 | 重 陽 | 芋名月ともいい、里芋ご飯を作ります。 |
11初旬 | 亥の日 | 亥の子さんと言い、亥の子餅をつく。 |
12/20 | 冬 至 | 夏のかぼちゃを保存し、砂糖・溜まりで煮ます。中風よけとの言われ。 |
12/31 | 大晦日 | おせち作り、餅つき、そば。名張では子どもの福丸こっこ(福丸迎え)と言う行事があります。 |
特別行事名 | 内 容(食に関連する) |
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結婚式 | 実家を出る時、でたち振る舞い(嫁方親戚 )、菓子投げをします。婿の家では三三九度の杯と共にむしだい(むしりだいとも言い、鯛の腹におからを入れる)。料理は10-11種位 。 赤飯。焼き物・酢の物をノゾキと言いました。 茶を出さない。こげゆを飲みます。引き出物は焼き物・三菓子。 |
葬 式 | 通夜は夜とぎ(お悔やみ見舞い)といい、持ってきてくれたものを食べます。ひじ(非事)・おときと言い、精進料理(魚の代わりに飛龍頭)、ひじきの煮物(お力落としとして)、多度町では溜まり汁(溜と唐辛子で辛い)、いとこじる(小豆と里芋を味噌砂糖で煮る)準備。 枕元に念仏団子(多気町、黒団子・三団子)を準備します。 |
薮入り | 嫁や使用人が実家に帰る時、おはぎを持って帰ります。白米7:餅米3で炊きます。名張では1/16、多気では旧4/3。「6餅、7餅、8餅もう帰れ」といって、里帰りした嫁や使用人を帰すそうです。この行事は廃れつつあります。 |
出 産 | 嫁の親元から力餅、男節・女節を持参。近所は綿普段着、魚を持参。 コモケイワイ(子儲け祝)として、祝返しをします。出世魚のぼらをつけるのが普通です。近所には赤飯を配ります |
誕生日 | 誕生餅(多度町では男の子は黄と白、女の子は赤と白、腰に結ぶ) |
建て前 | 餅をつき、角(すみ)餅・投げ餅を作ります。手伝いの人に赤飯・魚(鯛・ブリ)などの本膳を出し、手伝いに行く人は米・酒を祝に持参します。 |
日待ち・ 野上がり |
いばらまんじゅう、いばらもち(多度町でがんたちもち)を作って近所で集まって食べます。 |
厄払い | 赤飯を炊きます。 |