1.黒潮の恵みとかつおの食文化
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「目に青葉、山ほととぎす初かつお」と詠まれているように、春に黒潮とともに熊野灘沿岸にやってきます。三重県の漁獲量は全国2位で、地元の漁師達は余すことなく美味しい食べ方を知っています。 てこねずし(写真)やたたきにして生のままいただきます。たたきは高知のそれとは違って、文字どおり包丁で叩いてミンチ状にし、味噌や生姜、小口葱などと一緒に混ぜ合わせてさらにたたきます。内臓はしょから(塩辛)にします。 加熱したかつお料理には、竃焼き(写真)、はらものバター焼き、肝の煮付け、へその煮付けなどがあり、捨てるところがありません。 加工品として忘れてはならないものがかつお節です。かつおを3枚または5枚に下ろして煮熟します。これの骨を除いたものがなまり節です。煮釜から取りだし、室で乾かし、更に焙乾、かび付け、これらを何度も繰り返した後、やっと出来上がります。 |
てこねずし かつおの竃焼き かつお節 (カビ付け後) |