建設工事従事者の安全及び健康の確保に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって建設業の健全な発展に資することを目的として、平成29年3月に「建設工事従事者の安全及び健康の確保の推進に関する法律」(平成28年法律第111号)が施行され、政府は同年6月に基本計画を策定しました。
本県においても、同法第9条に基づき、平成31年4月1日、「建設工事従事者の安全及び健康の確保に関する三重県計画」を策定し、建設工事従事者の処遇の改善及び地位の向上につながる取組を展開してまいりました。
令和5年9月、政府の基本計画が現状を踏まえて変更されたため、本県においても本県の実情に応じた計画を策定し、令和6年4月から変更しました。
主な変更内容は、一人親方に関する記載、墜落・転落等の労働災害の防止対策の充実強化に関する記載の充実、健康確保対策の強化、人材の多様性に対応した建設現場の安全健康確保、職場環境改善に関する記載の追加などです。
【計画の構成】
・はじめに 建設工事従事者の安全及び健康の確保に関する現状と課題
・第1 建設工事従事者の安全及び健康の確保に関する施策についての基本的な方針
・第2 建設工事従事者の安全及び健康の確保に関し、県が総合的かつ計画的に講ずべき施策
・第3 建設工事従事者の安全及び健康の確保に関する施策を総合的かつ計画的に推進するために必要な事項
県計画の内容
・建設工事従事者の安全及び健康の確保に関する三重県計画・建設工事従事者の安全及び健康の確保に関する三重県計画(概要)
三重県建設工事従事者安全健康確保推進会議
同推進会議については、県計画を策定する際に設置しましたが、今後は毎年度1回程度開催して、県計画をフォロアップしていきます。なお、同推進会議の構成団体・機関は以下のとおりです。
・三重県建設産業団体連合会
三重県内の建設事業又はこれに関連する事業を行う者によって構成されており、工事現場の生産性向上に向けた取組や研修会等を実施しています。
・建設業労働災害防止協会三重県支部
建設業における労働災害防止を図ることを目的として、技能講習や安全衛生教育等を実施しています。
・三重県建設労働組合
建設にかかわる事業主、一人親方、職人を組合員としており、労働保険事務の運営や、技能講習、安全衛生教育等を実施しています。
・三重労働局
近年の労働災害発生状況においては、業種別では建設業が最も多い状況が続いており、三重労働局第13次労働災害防止対策(計画期間:平成30年4月1日~平成35年3月31日)では、建設業を重点業種に選定し、墜落・転落災害防止対策の充実・強化を図ることとしています。
国の取組
・国土交通省:建設工事従事者の安全及び健康の確保の推進について・建設工事従事者の安全及び健康の確保の推進に関する法律(本文・概要版)
・基本計画(本文)
・厚生労働省:職場における安全対策(建設業)
その他
1 労災保険への特別加入・建設工事に従事する一人親方の皆様へ
・建設業を営む事業者の皆様へ
2 「適切な保険」の確認シート及び働き方チェックシート
3 建設業におけるメンタルヘルス対策
・こころの耳(働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト)