ソフト対策
三重県では、治水計画に基づく洪水を安全に流すためのハード対策に加え、雨量や河川水位の情報提供、水害リスク情報の提供などのソフト対策も実施しています。河川DXの推進 NEW
近年、社会経済状況の激しい変化に対応するため、インフラ分野においてデータとデジタル技術を活用して、インフラへの理解の促進と安全・安心で豊かな生活を実現するDX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進が必要となっています。三重県では河川分野においても、今後、危機管理型水位計や簡易型河川監視カメラ等のさらなる活用や拡充について計画的に推進するため、河川DX中期計画を定めました。
⇒河川DX中期計画(2022~2026)
雨量・水位情報の提供
水防活動や避難等に役立てたり、治水計画の資料とするため、降雨量や河川水位等の情報を把握する必要があります。三重県では、県内全域の降雨量や河川水位等を監視するためのシステムの運用を行っています。三重県が設置した観測網に、国等の観測網をあわせ、三重県内全域で観測が行われています。これらの情報は、国土交通省の「川の防災情報」で閲覧できるとともに、三重県の防災情報ポータルサイトの「防災みえ.jp」からも閲覧することができます。
(令和3年8月末時点)
危機管理型水位計・簡易型河川監視カメラ
三重県では、頻発する豪雨災害への備えの一つとして「危機管理型水位計(簡易型水位計)」、「簡易型河川監視カメラ」を県内の河川に設置・運用を行っています。これらの情報はスマートフォンやパソコンから専用サイト「川の水位情報」へアクセスすると、いつでも正確水位情報や河川の状況が確認することができます。
(令和4年2月末時点)
氾濫危険水位(特別警戒水位)の設定
氾濫危険水位(特別警戒水位)は、避難行動の参考とする水位です。市町長が発令する避難指示等や、住民の迅速な避難行動に役立てることを目的として、三重県が管理する河川のうち、知事が洪水により相当な損害を生じるおそれがある河川として指定した河川(水位周知河川)について、氾濫危険水位(特別警戒水位)を設定しています。水位周知河川の水位が氾濫危険水位(特別警戒水位)に達した場合は、河川管理者から関係行政機関に通知しています。また、各河川の水位情報については国土交通省が運用している「川の防災情報」や「防災みえ.jp」などによりリアルタイムに水位情報を発信し、住民への周知に努めています。
洪水浸水想定区域図
洪水浸水想定区域図とは、河川の氾濫による浸水範囲等を予測し、地図化したものです。河川管理者(三重県・国等)により作成した浸水範囲等の基礎データは、市町へ提供し、避難場所などの情報を加えた洪水ハザードマップの作成等に活用されています。⇒三重県の洪水浸水想定区域図作成状況
また、国土交通省「地点別浸水シミュレーション検索システム」(浸水ナビ)では、作成した浸水範囲等のデータを電子地図上に表示することができます。三重県を含む全国の河川において、堤防決壊が想定される地点(破堤点)や堤防が決壊した後、どこが、いつ、どのくらい浸水するのか、の変化をアニメーションやグラフで見ることができます。