標記委員会の委員評価は、次のとおりです。
1.委員評価
昨年度(平成27年度)に引き続き、2回目の検証になる今回は、再発防止策に対する平成27年度末現在の取組状況と成果について、検証を行いました。
検証は、県から提出された「基本取組目標管理シート」及び「同総括表」等にもとづき行いましたが、平成27年度は、県が平成24年度に策定した「再発防止プラン基本方針」で、中間目標を設定した年度であることから、各々の基本取組における中間目標に対する達成状況についても、併せて確認を行いました。
検証の結果、28ある基本取組のうち、法務能力の向上と課題解決力を備えた人材育成や、ホームページ活用による即時性を持った情報提供など、一部、中間目標を達成していない基本取組があるものの、概ね着実に取り組みが進んでいることが確認されました。
とりわけ、‘経験値’の共有によるナレッジマネジメントにおいては、許認可・監視指導マニュアルの充実の一環として、産業廃棄物処理業に係る経理的基礎の審査基準や処分業許可の審査手法の明確化についてワーキンググループによる検討を行い、同審査基準案に対するパブリックコメントを行うなど、積極的な取り組みを展開しており、その成果が期待されるところです。
一方、三重県の総合計画(「県民力ビジョン」)や三重県廃棄物処理計画においては、具体的な数値目標として産業廃棄物の不法投棄の総量や発生件数が設定されていますが、それらの達成状況等を踏まえると、依然として、三重県において不法投棄がなくならない実態があると認められることから、その原因分析や、未然防止取組の更なる充実が求められています。
今回の委員会による検証や意見をふまえ、引き続き、再発防止に向けた取り組みを進められることを期待します。
三重県「特定産業廃棄物事案に関する調査検討委員会」
委員長 田中 勝
2.資料
・「基本取組目標管理シート」(PDF:385KB) 【※シートの見方】
・「進捗管理表(基本取組目標管理シート総括表)」(PDF:151KB) 【※シートの見方】
・(参考)「産業廃棄物不適正処分事案再発防止プラン」(PDF:88KB)