(日 時) 令和6年5月9日(木) 14:05~14:20
(場 所) プレゼンテーションルーム
(参加者)県)知事、服部副知事、総務部長、総務部副部長(行政運営担当)、
総務部副部長(財政運営担当)、総務課長、行財政改革推進課長、
人事課長、福利厚生課長、管財課長
組合)中央執行委員長、副中央執行委員長、書記長、書記次長 他
(司会進行)コンプライアンス・労使協働推進監
(議 題)令和6年度ライフ・ワーク・マネジメントの推進方針について
知事及び委員長あいさつ
(知事)
3月に開催した際に、目標についてもう一度我々で検討させていただきたいということで時期的に変則的な開催となったが、検討が整ったため本日の開催となった。
日頃の職員の業務に関して皆さんからのご支援に心から感謝を申し上げたい。
能登半島の支援に相当数の職員の方が赴いており、皆さんにご理解をいただいたおかげで、各県から非常に高い評価を受けている。南海トラフ地震に向けて様々な知見を重ねてきてくれており、頼もしい職員が増えている。
今回の議題であるマネジメントの推進方針でも説明するが、世の中が変わってきており、男性の育児休業がようやく当たり前になりつつある。しかし、そのしわ寄せもある中で、どのように「しわ」を伸ばしていくかを考えていく必要がある。
今回は意欲的な目標を掲げたが、本当はもっと進めていかないといけない。ただ、一気に進めることで大変なこともあるため、様子を見ながら進めていく。
一昨年から庁議で幹部職員の有給休暇についても共有している。幹部職員が取ることも大事だが、幹部職員が取ることによって、課長級あるいはその課内の職員が取れるようにと、進めてきた。引き続きご理解と支援をお願いしたい。
(委員長)
本日は今年度のライフ・ワーク・マネジメントの推進方針を議論したい。
能登半島への派遣について、地元の方々からも三重県が中心となって他県からの応援等をグリップしていることに、随分と評価をいただいていると聞いている。本当に高い使命感、三重県職員としての誇りをもって対応いただいている。職員の方々が意識をもって取り組んでいただいていることに感謝申し上げたい。
本日の議題である今年度の推進方針について、当然「目標は高く」ではあるが、そこに至るまでのプロセスや、応援する側に対して、組織としてどうマネジメントしていくのか、手法をどうとっていくかが課題であると思っている。
現行の特定事業主行動計画、ライフ・ワーク・マネジメントとも今年度が最終年度であることから、走りながら取組を進めつつ、次の計画をどういう風に作っていくかというところに繋げ、きちんと成果が出るような形で取り組みたい。
(令和6年度ライフ・ワーク・マネジメントの推進方針について)
行財政改革推進課長から資料1「令和6年度ライフ・ワーク・マネジメント推進方針(案)について説明
<考え方>
・ライフ・ワーク・マネジメントの取組の最終年度となる令和6年度の目標は、基本的には令和2年度の取組開始時に設定した令和6年度時点の目標を踏襲しながら、達成済の項目についてはさらに高みの目標を設定したい
<「1 意識・組織風土改革の推進」>
・全管理職がイクボス宣言を実施し、助け合いの職場づくりを進める
・職員アンケートの「ライフ・ワーク・マネジメント」に関する項目の満足度について、「令和5年度実績以上」とする
<「2 ライフ・マネジメント支援の推進」>
・年休取得取得日数にかかる目標について、令和2年度は15日以上と定めていたが、昨年度実績見込は15.8日のため、「16日以上」とする
・男性職員の育休の取得率にかかる目標について、令和2年度は目標を「1 日以上の取得を50%」と定めていたが、昨年度実績見込は「1日以上の取得実績84.9%」のため、「1週間以上の取得を90%」とする
・職員アンケートの「休暇取得」に関する項目の満足度について、「令和5年度実績以上」とする
<「3 ワーク・マネジメントの推進」>
・事業の見直しの実施については、1所属1取組以上
・時間外勤務については「平成25年度の時間外勤務の実績から30%の削減」と、「超長時間勤務者を0人に削減」とする
※「平成25年度時間外実績の30%減」:具体的には154時間
※時間外勤務令和5年度実績の速報値:174時間
※昨年度の超長時間勤務者数は200人を超える状況であるが、昨年度の突発的な特例業務の収束状況を加味しつつ、「職員の改善提案の見える化」の取組による職場内の改善意欲の醸成や、時間外勤務の事前命令の通年化による事前命令の徹底などによる職場内の業務の平準化にも取り組んでいくこととする
・庁議での休暇や時間外の共有による各部局各所属の状況を適切に把握
・総務部にて各部局各所属の状況などを適宜把握しながら、対策を一緒に検討していく
(以下、発言は○が労側、●が使側である。)
○提案については男女協働小委員会でも議論いただいた上での確認事項であり問題ない。目標は目標として、数字に一喜一憂するのではなく、どう取り組んだかが一番大事だと思う。ぜひその部分を少しずつでも、取組をお願いしたい。
ワーク・マネジメントの「超長時間勤務者数0人」という目標の達成は厳しいながらも、令和2年に設定した目標であり簡単には変えられるものではないと捉えている。それでも少しでも近づけるためどのように仕立てていくかをしっかり検討することにより、例えばコロナ関係や災害への応援などに対応した体制を組めるのではと考える。今の職場でも、一所属一改善取組などにより、超長時間勤務者が0人になるような職場づくり、業務体制をお願いしたい。
もう1点、次の計画をどう作っていくかが非常に重要である。任期付き育児休業代替職員の採用もしていただいている。いろんな制度を変えれると思う。そういったこともあわせて、今年度協議させていただきながらさまざまな取組を実施していきたい。
提案された方針については、特に異議はなく、これでいきたい。
●5年前に設定したワーク・マネジメントの目標は、厳しい状況である。この5年間、コロナに振り回されてきたがようやく落ち着いてきた。その前の5年間は時間外が減ってきていた。これらの状況をふまえて、次にどういうことができるのか、考えながらしっかり進めていきたい。
〇災害関係はいつ起こるか分からないということを含めると、「想定外」をどれだけなくすかが大事。そういった観点からも、いろんな形で検討を進めて欲しい。
●注意すべきは、特定の部署が働くのは良くないということ。コロナの際は、各部局から応援を出し、全庁を挙げて対応した。どの県とは言わないが、いくつかの災害の際も県の働き方について国から批判を受けている。批判を受けた最大のポイントは、特定の部署だけ働いているということ。他の所属は通常業務を行っている。通常業務も大事だが、やはりそこから応援を出さなければ、特定の部署だけでは回らない。それを特に実施しないといけないのは災害時である。
市町とも議論を始めた。県全体でどういう対応をしていくのかを考えていかなければならない。県職員一人ひとりに負担がかかりすぎないように、バックアップ体制を考えていかないといけない。
〇次世代育成にかかる特定事業主行動計画の新しい計画を作っていくなかで、例えば男女協働小委員会の中で、取得された方々とのフリートークにより、「取得してよか った」「やはりこの点はよくない」など生の声を聴いていただきたいと思うので、そういった仕組み、場の設定も提案させていただきたいと思う。
●ぜひ生の声を知りたい。取得しやすかったか、周りの雰囲気はどうかなどを聴きたい。民間企業はなかなか難しいところがあり、やはりまずは県庁から進めたい。そして問題があればそこを改善していく必要がある。
令和6年度ライフ・ワーク・マネジメント推進方針については案のとおりとし、労使協働で目標に向かって取り組むことを確認のうえ、会議終了