(日 時) 令和元年12月16日(月) 9:30~10:30
(場 所) プレゼンテーションルーム
(参加者) 県)知事、稲垣副知事、総務部長、総務部副部長(行政運営担当)、
総務部副部長(財政運営担当)、総務課長、行財政改革推進課長、
人事課長、福利厚生課長、管財課長
組合)中央執行委員長、副中央執行委員長、書記長 他
(議 題) 1 ワーク・ライフ・マネジメントの上半期の検証等について
2 日本一、働きやすい県庁(しょくば)アンケート2019の概要について
知事及び委員長のあいさつ
(知事)
本日は、ワーク・ライフ・マネジメント(以下、「WLM」とする)の取組状況を共有し、令和2年度以降の方向性を議論するとともに、職員満足度アンケートの結果を共有し、今後の取組について意見交換を行いたい。
WLMは、本年度が目標の最終年度になるが、上半期の状況をみると、昨年度よりは改善しているものの、目標達成に向けて、さらに推し進めていかなくてはならないので活発な意見交換をお願いしたい。
職員満足度アンケートについては、ここ数年で最も低い状況であり、特に「意欲」のカテゴリーのうち「昇任のしくみ」が厳しい状態となっている。仕事の成果がどのように理解されているかといった非常に重要な部分であるので、改善方法について議論したい。
制度やしくみが一定できていても、そこに魂が込められていないと運用がうまくいかず、結果的に満足度の低下につながってしまっている。労使で協働してしっかりと取り組みたいと考えているので、よろしくお願いする。
(委員長)
WLMは全てが目標に達している状況ではなく、職場で業務改善に取り組まれているのかどうか検証する必要がある。社会情勢が変化している中で働き方改革が求められる状況になっているので、県庁の仕事についても見直しが必要と思われる。職場での課題については職場での議論が重要であるので、対話を促していきたい。
時間外勤務については、高止まりしているように感じる。仕事へのニーズが多様になってきているので、業務改善の中で職員のやりがいも失わないように取り組んでもらいたい。
また、制度運用がうまくいっていない部分もあるが、制度を利用する職員を支える周りの職員への配慮も必要である。職場での対話や風通しの良い職場づくりについて、職員一人ひとりの意識の根底にしっかりと根付かせることが求められる。WLMのしくみをどのようにするのかについては、小委員会での議論も含めて進めていきたい。
今年度は残り3か月程度である。いかに実績を上げていけるのかが重要ではあるが、あまり目標数値だけに捉われ過ぎずに進めてもらいたい。今回の議論の内容を部局長だけでなく職場一人ひとりまでしっかり伝えたうえで取り組んで欲しい。
1 ワーク・ライフ・マネジメントの上半期の検証等について
※ 行財政改革推進課長から資料説明
2 日本一、働きやすい県庁(しょくば)アンケート2019の概要について
※ コンプライアンス・労使協働推進監から資料説明
以下、発言は○が労側、●が使側である。
【意見交換:ワーク・ライフ・マネジメントの上半期の検証等について】
○時間外勤務時間は目標達成が厳しい状況で、休暇も取りづらいというアンケート結果になっている。休めるときに休む、ではなく、休めるときに仕事をしておく、という傾向があり、所属長がマネジメントしきれていないのではないか。残り3か月、やるべきことをやって来年度につなげることが必要。
●職場アクションシートにより1所属1取組を進めているが、アクションは年度途中でも見直していくしくみであり、12月末時点の検証の際にはその趣旨を再周知したい。
○業務の進捗管理の徹底など、短期間でも成果が出るような取組を2~3つ紹介してはどうか。
●成果が出たアクションを横展開していくことは大事であり、検討していきたい。
○来年度のWLMを検討するなかで、取組の複雑化、負担感を感じている組合員の声も反映させてほしい。
●取組数やアクションシートの作業量なども含めて検討していきたい。
(委員長)
職場で議論したがうまくいかなかったものも、議論したことを見えるようにするとよいのでは。
○今年度から時間外上限が設定されたが、職員個々をマネジメントしていくことに所属長が慣れていない部分があるのでは。改善に向けた周知をしてほしい。
●これまで、平準化など所属全体で調整してきたので、職員も管理職も個々のマネジメントに慣れていない部分もあるかもしれない。今年度までの検証をしたうえで解決策を考えていきたい。
○部長と職員との個別面談を実施している部局は満足度が上がっている。聴くだけのパフォーマンスでは満足度は上がらないはず。
●「三重県職員人づくり基本方針」を見直すなかでも、管理職と職員が1対1で対話をするしくみを検討している。満足度が上がるよう、魂が入った制度として運用できるようにしていきたい。
○次世代育成の後期計画策定に向けて地域別懇談会をする中で、支える側のフォローやイクボスの再周知が必要という意見があった。
●支えあいの環境整備についても意識づけを進めていきたい。
(委員長)
制度はあるので、職員個々への対応を深めてほしい。下半期、次年度に向けて今のしくみや制度に魂を入れる意識の植え付けを進めていくべき。
(知事)
しくみが多い、複雑化している、負担感がある、そうなると、それぞれの制度の目的が腹落ちせず、やらされ感で、効果が出にくくなっている。しくみや取組は減らしてもよい。その代わりに、腹落ちして皆が取り組めることに注力することが大事。腹落ちしていないのだろう。
(委員長)
時間外の上限が設定されたことについて、WLMで取り組んできたことが根底にあるはずだが、満足度アンケ―トの結果に残念に思う。職場で褒めるしくみについては、ベースはあるので、目新しい取組をするまでいかないのでは。
(知事)
職場訪問するなかで、「課長(班長)がいつもこうやって言うのですが、・・」という発言が出る職場は上司の考えが浸透し、腹落ちしている。満足度アンケートや部労協の意見だけでなく、期間中の出来事や意見の傾向も分析して、どれを深掘りするか、腹落ちしてもらうように取り組むべき。
(委員長)
パソコンのログ確認は、職員の意識を変えるため、また、時間外命令がされていることの確認にもなる。数値のチェックだけでなく日々の業務の状況も見えるはずなので、導入してもらえるとありがたい。
【意見交換:日本一、働きやすい県庁(しょくば)アンケート2019の概要について】
(委員長)
WLMについては、職員満足度アンケートの結果をふまえて検討していかなくてはならない。
(知事)
職員満足度アンケートに関しては、課題の中心は業務量に関する部分と思われる。そこから休暇等の満足度低下に波及してしまっているのではないか。
●「職場環境」については、アンケートを実施した時期と残暑が丁度重なってしまい、タイミングが悪かった部分もある。
○例年、満足度が相対的に低い防災対策部や医療保健部において、いずれも昨年度に比べてポイントが上昇している。防災対策部では部長と職員が1対1で話し合いを行うしくみを取り入れたり、医療保健部では職員が部長に直接提案できるしくみを取り入れたりしており、そうしたところが結果につながったと思われる。
●職員は部長等の姿勢をよく見ているので、そうしたところが満足度につながると思われる。
(委員長)
職員満足度アンケートの結果概要については、まとめた内容が概ね今後の取組の方向性につながっていると思われる。来年度以降の取組で網羅できれば満足度が良くなると思われる。また、自由記載に対しても、何か成功事例をつくれると良い。
(知事)
重点的に取り組む内容を選定する際に、判断基準として一つ活用できると考えられる。
○部局等でも分析を進めていくので、来年度以降につなげていきたい。
(委員長)
来年度以降についても、WLMだけでなく、県政課題も含めて議論することにより、職員の意見を反映し、「日本一、働きやすい県庁」を達成できるよう進めたいと考えるので、今後とも協力をお願いする。