平成26年度 第3回中央労使協働委員会 概要
(日時) 平成27年3月6日(金) 13:00~14:00
(場所) プレゼンテーションルーム
(参加者) 県)知事、植田副知事、総務部長、総務部副部長(行政運営担当)、総務部副部長(財政運営
担当)、総務課長、行財政改革推進課長、人事課長、福利厚生課長、管財課長
組合)中央執行委員長、副中央執行委員長、書記長 他
(議題) 1 ワーク・ライフ・マネジメントの進捗状況について
ワーク・ライフ・マネジメントの今後の推進について
2 次世代育成のための三重県特定事業主行動計画(第2次前期計画)について
※ 議題に入る前に知事及び委員長のあいさつ
(知事あいさつ)
・ 今年度からスタートしたワーク・ライフ・マネジメント(以下、「WLM」)について、進捗を確認していただき、様々な課題について、みなさんと一緒に前向きに進めていけるよう、忌憚のない議論をしていきたい。また、次世代育成のための特定事業主行動計画についても議論させていただきたい。時間外勤務などについては、まだまだ課題もあるものの、少しずつ成果が見える部分もある。いい部分はいい部分として共有しながら、「日本一、働きやすい県庁(しょくば)」づくりに向けて、みなさんと一緒に取り組んでいきたい。
(委員長あいさつ)
・ 知事就任後、「幸福実感日本一」とあわせて「日本一、働きやすい県庁(しょくば)」に向けて取り組む中で、WLMをスタートし1年が経った。現場では、評価の声をいただく一方で、職員のみに負担がかかっているのではないかとの声もいただいている。WLMは素晴らしい理念だと思っており、この取組が定着できるかどうかは、来年度の取組にかかっていると考えている。しっかり議論をし、次年度の取組につなげていきたい。
1 ワーク・ライフ・マネジメントの進捗状況について
ワーク・ライフ・マネジメントの今後の推進について
※ 行財政改革推進課長から資料説明
(介護アンケート結果概要等については、人事課長から資料説明)
以下、発言は○が労側、●が使側である。
〇 時間外勤務時間は、目標達成はできない見込みであるが、総勤務時間縮減運動でいろいろと取り組んでも減らなかったなかで93%になっており、大きな成果と感じている。労協という仕組みから組織マネジメントへ大きく考え方を転換したことが削減につながったと思う。超長時間勤務者については、目の前に倒れそうな方がいるという状況で喫緊の課題と感じており、今年度の見込は、最終は増加するかもしれないが、それでも減ってきており大きい成果と思う。ただ、500時間超えをひとくくりとしているが、800時間、1000時間を超えるような職員がいれば大きな問題である。年度の途中でも年間800、1000時間の方がいるのか把握して、そうした職員を減らしていけるよう今後小委員会で検討していきたい。
● 超長時間勤務者については、言われたような把握の仕組みができるよう検討していきたい。
〇 部局労協や組合員の意見から、時間外の削減のかけ声は一定浸透してきているが、所属長からの具体的な提案が出されず、個人の努力に委ねられている印象が強いようだ。以前の総勤務時間縮減運動とワーク・ライフ・マネジメントの理念が違うことが浸透されていない。真面目に時間外勤務時間を減らさなければいけないと感じていて、理念が浸透されていない。年度当初のミーティングや中間の職場労協でもみんなで考えてほしいというパターンが多く、所属長の提案はなされなかったようだ。
● 所属長から提案することもあればいいが、皆さんの意見を聞いて進めていくというマネジメントもあるとは思う。今後は、いろいろなマネジメントを勉強する労協セミナーを年度当初に開催するなどして、ワーク・ライフ・マネジメントの理念は浸透させていきたい。
(副知事)
・ 上半期で示した優良事例について、水平展開がなされたとか自所属に当てはまると考えて取り入れるなど所属の取組は広がっているのか。
● 所属内で相談して真剣に進めているところもあれば、ただ単に示されただけとしている所属もあり必ずしもうまくいっている所属だけではない。
〇 今回大きな挑戦的な目標を定められたわけであるが、先ほどの水平展開や所属長の業務改善なくしては進まないので、業務の選択と集中を進めてほしい。知事が以前おっしゃったように放置することと任せることは違うと思うのでぜひよろしくお願いしたい。
〇 3つの部局で労協へ出させていただいた。1年目ということで目標には業務削減等と掲げられているが、結果的にルーチン業務を抱えている部局を中心になかなか業務削減ができていない。その中でも部によっては成果の出た取組を情報提供している部局もあり今後の展開に期待したい。目標については、横並びにはじまったこともあり、不満を抱える職員もいる。目標も他の所属と横並びにするのではなく、知恵を出して、上向きな目標も立ててもらいたい。
〇 前回の中央労協において、ワーク・ライフ・マネジメントの観点から予算議論において、業務量のスクラップアンドビルドを進めることが確認されたが、今年度の当初予算ではどのような議論があったか。
(副知事)
・ 9月末の調製方針を決定する政策会議では、メリハリのある予算編成にするようお願いした。また、秋の政策協議の提案内容を聞いてみると施策が網羅的に広がっていたため、絞り込むよう指示をした。実際の予算編成では、薄切りにするのではなく、細々事業に落とし込んでもよいので事業を減らせと指示したので、事業本数は減っていると思う。
〇 次年度は、スケジュールの中でも業務削減が進むよう部局、職場労使協働委員会で議論できるよう明記しているので、引き続き取り組んでいただきたい。
(副知事)
・ 業務配分について、年間スケジュールをみながら実施する視点が必要であり、来年度に向けても指示していきたい。
〇 介護のアンケートでは、自分が休むと同僚の仕事が増えるという意見が多かったが、育児休業も同じであると思う。1年を通じて育児休業の場合は代替職員の配慮をしてもらっているが、年度途中の代替職員、特に少数の技術職では、産育休等サポート登録制度にも登録されておらず、厳しい現状である。来年度以降、産育休等サポート登録制度が充実するよう労使で検討していきたい。個人的には退職される方に65歳までは登録してもらうよう呼びかけるといったことができるのではと考えている。
● 代替職員の確保については組合さんと協議させてもらっており、年度を通じての育休の代替職員は、確保できている。少数の技術職は年度途中に資格のある業務補助職員を確保することは難しい。産育休等サポート登録制度に登録される方が増えるのであれば協力したい。
(委員長)
・ 長年取り組んできて難しい課題であるが、ワーク・マネジメントでは職員が一人ひとりタイムマネジメントや段取りの知識を身につける、所属長のマネジメントであれば、先ほどおっしゃったように年間スケジュールによるマネジメントや、仕事の密度をどこまで求めるのかといったことが考えられる。所属長と話をしていると実際のところ業務削減は部局長が考えてもらわないとできないといった意見も多く、オール県庁で仕組みづくりをしていく必要があるし、部局長、副知事、知事のミッションが伝わらないとやらされ感につながる。今回15年をベースに思い切った目標を立てられたわけであるが、15年以降、行政改革で人は減るが、業務量は減らない、また、災害もあるという、さまざま課題があるなかで、覚悟をもって取り組まないといけない。具体的な取組を今後労使で検討していく必要がある。知事に部局労協へ参加していただくと全体でやっている雰囲気が出るのではないかとも考えている。
(知事)
・ 次年度は行動計画を見直すので、仕事を減らす、見直すチャンスである。行動計画をどのように議論していくかを部局長で検討したときは、負担感がないようシンプルにやれるように指示をした。そういった意味で業務のこととか仕事を減らすといった議論しやすいタイミングである。オール県庁で議論できるようにしたい。各部局でバラつきがあるということであるので、委員長のおっしゃった各部局の労協にというのも検討したい。
2 次世代育成のための三重県特定事業主行動計画(第2次前期計画)について
※ 人事課長から資料説明
〇 地域別懇談会で多くの意見を聞いてきた。支えられる側は、限られた時間の中で、効率よく業務を行うよう頑張っていただいている。支える側も、何とか支えようと頑張ってもらっているが、負担が大きくなり、自信をなくしている職員もいる。所属長には具体的な業務配分等を説明し、お互いの納得を得られるようにしてもらうことが大事と思う。そういう意味において、イクボスの取組には期待しているが、所属長は誰でもすぐイクボスになれるわけではないので、総務部のサポートもお願いしたい。
(知事)
・ 私も、机の後ろにイクボス10か条を貼っている。部局長にも周知したい。