平成26年度 第1回中央労使協働委員会 概要
(日時) 平成26年6月19日(木) 11:00~11:40
(場所) プレゼンテーションルーム
(参加者) 県)知事、植田副知事、総務部長、総務部副部長(行政運営担当)、総務部副部長(財政運営
担当)、総務課長、行財政改革推進課長、人事課長、福利厚生課長、管財課長
組合)中央執行委員長、副中央執行委員長、書記長 他
(議題) 1 総勤務時間縮減運動について
2 ワーク・ライフ・マネジメントの推進について
3 「ファザーリング全国フォーラムinみえ」について
4 その他
※ 議題に入る前に知事及び委員長のあいさつ
(知事あいさつ)
・ 今年度から、ワーク・ライフ・マネジメントの取組が、労使で協働してスタートを切った。振り返ってみると平成25年度については、総勤務時間縮減等について課題が残った。これらを労使でしっかりと協働して、知恵を出し合って解決し、日本一働きやすい県庁(しょくば)となるように共に努力をしていきたい。
・ ファザーリング全国フォーラムinみえの分科会においては、協力して良い成果を出せる、良い発信の場としていきたいと考えているのでよろしくお願いしたい。
(委員長あいさつ)
・ 労使協働委員会もコンセプトとして、「日本一、働きやすい県庁(しょくば)」が「日本一、幸福が実感できる県政」につながるということで取り組んできたが、より具体的な成果を見つけていく必要があるという点で課題が残っていた。その意味で、この4月から始まったワーク・ライフ・マネジメントを定着させ、しっかりと前に進んでいくことが実現できれば、目的が果たせると考えている。
・ 各部局の労協においては、思っていたよりもスムーズに進んでいるが、部局によっては、職場の雰囲気はよいが、業務の改善等も含めてどうしていくのかというところで、まだ本格的な議論になっていないところもある。数字だけではない、これによってこういう改善がなされたという検証を行うべきであると考えている。
1 総勤務時間縮減運動について
2 ワーク・ライフ・マネジメントの推進について
※ 行財政改革推進課長から資料説明
以下、発言は○が労側、●が使側である。
〇 4月以降各庁舎を回り、職員に向けて新しい取組なのでみなさんで取り組んでいこうと声掛けを行った。初めての取組なので戸惑いはあったが、Q&Aとして配るなどの対応をした。そのうえで、実際どのように職員がうけとめたかということを知り、今後の取組に活かしたいと思い、各部労協で確認を行った。対話の中では、プライベートの話ができ、職場労協では、お互いの状況を確認することができたという声を聴く反面、部局労協では、目標数値の話が議題の中心となり、目標に向かって時間外を減らすにはどうしたらいいのかといった議論が薄いと感じたので、周知をしながら進めていかなければならないと感じている。ライフの支援の把握については、年休や男性育児参画以外のライフについては、把握して配慮しようとするところまでは、まだ至っていない。所属では、把握できているのかもしれないが、部というところまですいあげて、全庁で推進できる雰囲気作りをしてほしい。
〇 各部労協の状況について各担当からお話ししたい。
〇 時間外勤務管理票を作成し、平日20時以降に時間外勤務を行う場合は、内容と理由を上司に報告するといった新しい取組を始めた部局もある。これをきっかけに上司との対話がすすみ、業務改善等につながるものと捉えている。一方で20時以降の残業はしてはいけないと捉える職員もいるため、そうではないということを再度周知して取組を進めていきたい。
〇 対話や職場労協では、今まで話せなかった内容も含めて話し合え、逆に自分が周りにどんなフォローできるか考えるよい機会になったと多くの所属から聞いている。所属長からは、職員の大事にしている部分がよくわかり、今後のマネジメントに活かしたいという声も聞いた。残念ながら部労協の資料では、数字に現れない部分であるので出てこない。中間期や年間の検証では、数字に表れないが、所属でうまくいっている部分について紹介し、水平展開できればと思う。
● 数値に表れない部分についても水平展開していきたい。
〇 資料に記載している労協における検証についてもまだ抽象的であるので、何をどう検証していくかについて小委員会の場でも考えていきたい。
〇 部、所属単位でもいろいろな取組をしているので、これはいいなと思うものについては、総務部が中心となって全庁的に展開していってほしいと思う。
● 水平展開をしていろんな事例を知ってもらうことは大事だと思っている。
(委員長)
・ この議論を始めた時の私の想いは、超長時間勤務者の人数を減らしたいということと子育てや介護と仕事のはざまの苦労を少なくしたいということであった。職場労協の話し合いはうまく進んでいる。ただし、所属長と職員が積み上げた数字がかい離していてもそのまま所属長の目標にしたというところもあり、今後の所属長のマネジメントが重要であると考える。
・ また、部局長からは、業務をどうするから、超長時間勤務者を削減するという具体的議論はなかったと聞いているので、そういった視点も持ってほしい。
(副知事)
・ 各部局長との期首面談においても時間外削減、年休取得については特に力を入れてヒアリングしている。中間面談においてもヒアリングしていきたい。
(委員長)
・ 育児休業の対象者はゼロだと言われる所属長さんがみえて、今年産まれる見通しはないということであり、3歳までの子供さんがみえる職員はいると思うのだが。
(知事)
・ 制度を全然理解していない。
(委員長)
・ 一部ですが理解していない。
● スタートラインは評価してもらっていると感じている。前向きな提案をいただいているので、しっかり取り組みたい。管理職は、育児や介護の対象者は把握しないといけないので、職制で周知したい。
〇 この取組は、やっていることが自分のためになっていると思ってもらうことが重要。検証のところでこの取組を進めて、何かが変わった、新しいことが進んだと思えれば、自分のためになると感じるので、検証が大事なところだと思う。
(知事)
・ 貴重なご意見をいただいた。いずれにしても対話が大事でキーポイントとなっていると改めて感じた。皆さんのご協力で育児休業取得率が13.04%となり、全国の自治体と比較しても高い数値なので、理由を聞かれると育児参画シートの話をして、具体的に仕事や生活について、見える化して自分以外の人と対話するツールがうまれたことが大きいと話をしている。対話が物事をかえていくということを経験している。改めて対話を大事にしたい。
・ 検証のときに数字と質のかねあいを大事にするということもその通りである。数字で見えない大事な部分があると思うので、検証のときは、数字と質とのかねあいを工夫してほしい。
・ 育児以外のライフの把握が足りないというのは、重要な指摘であるので管理職はしっかり取組んでもらいたい。
・ 業務をどうするから時間外を削減するといった議論ができていないということも大変重要な指摘なので、努力していかなければならない。
3 「ファザーリング全国フォーラムinみえ」について
※ 人権・労使協働監から資料説明
○ これまでの労使協働の取組が、ワーク・ライフ・マネジメントにつながったという説明をする予定。参加する企業等に労使での取組について参考にしてもらいたい。
● 本フォーラムの趣旨も踏まえて、ワーク・ライフ・マネジメントはもちろん、次世代育成支援の取組も紹介し、パネルディスカッションに参加いただく専門家の方のご意見をいただきたいと考えている。
(知事)
・ 分科会は、とにかく明るくやってほしい。
(委員長)
・ 自信を持って、自分たちのやっていることを発表してほしい。
(副知事)
・ 国の省庁の方も多くみえるので、三重県の取組をしっかりPRしてほしい。
4 その他
特になし