平成23年度 第2回中央労使協働委員会 概要
(日時) 平成23年10月11日(火) 16:30~17:20
(場所) プレゼンテーションルーム
(参加者) 県)知事、安田副知事、総務部長、総務部副部長、総務部総括室長、経営総務室長、
人材政策室長、福利厚生室長、管財室長 他
組合)中央執行委員長、副中央執行委員長、書記長、書記次長 他
(議題) 1 総勤務時間縮減運動について
2 職員満足度アンケートの実施について
3 その他
※ 議題に入る前に知事及び委員長のあいさつ
(知事あいさつ)
・ 今年は東日本大震災や台風12号があり、職員の皆さんには最前線で使命感を持って対応していただいたことに感謝したい。
総勤務時間縮減と災害対応の両立は難しいが、職員の皆さんの心身に支障が生じると、県民の皆さんに良いサービスを提供できないことにもつながる。しっかり心身の管理をしていただき、配慮していただくためにも皆さんと一緒に議論したい。
(委員長あいさつ)
・ 今年は災害が連続しており、組合もカンパや現地ボランティア等に取り組んでいる。先日の職場訪問において、知事には現場職員の災害にあたっての日常の不安や課題を感じていただけたと思っている。また、当日議論もあったが、事業継続計画(BCP)の構築に向けて労働安全衛生上の視点を入れるなど、職場の意見を反映できればという感想を持った。
・ 7月の中央労使協働委員会で、「日本一、幸福が実感できる三重県」、「日本一、働きやすい県庁」というコンセプトを確認させていただいたが、まだ浸透していないと感じている。「日本一、働きやすい県庁」に向けての取組について労使協働で考えていきたい。
1.総勤務時間縮減運動について
※ 経営総務室長から資料を説明
以下、発言は○が労側、●が使側である。
○ 23年度の目標は、災害等も含めた目標値と考えてよいのか。目標に縛られてサービス残業につながることがないように、管理職の方からしっかり指導をお願いしたい。
● 目標値については、災害等を含めている。サービス残業の根絶については、以前から取り組んでいることではあるが、徹底していきたい。
○ 東北へ支援に行っている中で、三重県にも災害が起こり、各部かなり苦しい中で皆ががんばっているので、しっかり対応していただきたい。
● 事業課だけにまかせるのでなく、総務部や政策部を中心に全庁的に対応したい。
(委員長) 全庁的な計画や段取りをたてるにあたって、組合の意見も聞いていただいた上でやっていただいたほうがよい。
● これまでは応急対策であったが、これからは復旧・復興の業務が少なくとも年度いっぱいかかる。メンタルも含めてしっかり職員を支えていかないといけないと考えている。
○ 長丁場になればなるほど健康面が心配になってくる。福利厚生室に、長時間勤務の対応について、健康対策に十分配慮するようにお願いした。
● 職員診療所やここからルーム、地域機関のケア室で職員の相談に乗る体制を敷くよう指示してあるので、対応ができると思う。
(委員長) 去年は超長時間勤務者がせっかく減ったので、また元に戻らないように、定期的な実績把握と情報の共有に努めて、しっかり取り組んでもらいたい。
○ 冬場になって、鳥インフルエンザが発生などしたらまた大変なことになる。
(知事) 前回の課題を踏まえ、農水商工部を中心に、深夜の危険業務の回避や効率的・効果的な対応について検討している。
(委員長) 検討の中では、例えば部の労使協働委員会の中などで、フランクに意見を出し合うことが大事だと思う。
(知事) フランクな意見交換をお願いしたい。
(委員長) 上半期はずいぶん時間外が増えているのか。
● 防災危機管理部、県土整備部などを中心に、前年度比13%ほど増加となっている。一昨年と比べると逆に12%程度減っている。
(委員長) 知事は、職場訪問で津建設事務所に行った感想はどうか。
(知事) 気づきもあった。特に待機の体制などは、今の気象予測の技術の向上なども踏まえて、柔軟にきめ細やかに待機の体制を組むなど、工夫ができるところがもっとたくさんあると思った。災害時に職員の家族の安否や命をどのように守っていけばよいのかについては、非常に難しい課題ではあるが、皆さんと議論して、少しでもいい方法を考えていく必要がある。
(委員長) 組合としても災害時の安否確認の方策の喚起や県としての安否確認や体制整備、初動体制等を考えていく中で、知恵を出していきたい。そういった取組により、時間外に関する問題についても、皆で協力し合っていこう、ムダを省いていこうという認識を共有していけるのではないかと思う。
(知事) 三重県にはまだBCPができていないのは残念だという声もあった。県として早期につくらなければならないし、県だけでなく市町や各事務所も含めて早く作っていくことが必要であり、促進していきたい。
(委員長) その中に職員の安全衛生や体制の課題について作り込んでいただく必要がある。
2.職員満足度アンケートの実施について
※ 人材政策室長から資料を説明
● 年々、回答率が下がってきているが。また、各項目の満足度について、全庁の評価に基づく分析や取組だけでなく、個々の所属の満足度を分析し、職場個別の課題に対して取り組む必要があるのではないか。
○ 回答率については、昨年度は特に回答の督促をしなかった。今年度はやり方を考える。職場個別の課題については、所属別にアンケートを集計していないが、部別の集計結果を各部にフィードバックしているので、個別の取組も可能と考える。
3 その他
(委員長) 7月の中央労協以降、今年の労使協働のコンセプトである「日本一、働きやすい県庁」が「日本一、幸福が実感できる三重県」につながるという思いで進めているが、全庁的な浸透度が弱いと感じる。率先して知事が訴えていただきたい。
(知事) 率先して訴えていきたい。今回の台風の対応等において、現場の皆さんの声や改善点など何かあれば教えていただきたい。
(委員長) 知事にはいろいろな職場を見てもらいたいと思っているが、知事も忙しい状況がある。できるだけ時間をとっていただければと期待している。
以上