平成13年度第6回意見書
1 経過
平成13年10月19日に開催した平成13年度第5回三重県公共事業再評価審査委員会において、県より農業・農村整備事業3箇所の審議依頼を受けた。
各審議対象事業に関して、県の担当職員から事業説明を受けるとともに、審議資料に基づき審議を行った。
2 対応方針案に関する意見
審議対象事業に関して慎重な審議を行った結果、以下のような意見を委員会としてとりまとめ、三重県知事に対して答申するものである。
(1)農業・農村整備事業
① 湛水防除事業馬瀬地区
② かんがい排水事業鹿海地区
③ 基幹水利施設補修事業一志南部地区
①~③については、平成3年度に事業着手し、10年を経過して継続中の事業である。
再評価の結果、
①の宅地及び農地の湛水被害を防止する
②の用排兼用水路の分離を行い、作物生産効果を高め、併せて用排水路の維持管理の軽 減を図る
③の用水管の補修を行い、受益地への用水の安定供給を図るとともに、破損による農地 や農作物、道路等への冠水被害の防止と維持管理の軽減を図る
といった事業の必要性、及び事業も長期化しているものの、残る事業費、事業期間もわずかといった事業進捗状況から判断し、事業を継続するとの対応方針案について了承する。
なお、住宅地と農地が混在するような地域で農業・農村整備事業を行う場合には、参考のため都市計画図とオーバーラップさせる、また説明にあたって県民にとって分かりやすい言葉を使用するなど、説明責任の向上に努めること。
また、今回補修事業についても、費用便益分析を実施するなど説明責任の向上に努力されており、今後ともよりよい手法の改善、精度向上に努められたい。