委員 |
ハイウェイオアシスといった公園のコンセプトについては理解できる。この公園は、パーキングと一体となった公園ということで、利用客についても地域以外の人を見込むなど、一般の公園の概念とは異なっている。40億円といった費用をかけて整備する公園のパフォーマンスについてどう考えたらいいのか説明して欲しい。 |
事務局 |
この亀山サンシャイン公園は、全国11ヶ所で建設されているハイウェイオアシス制度により建設を行っている。この制度は、高速の利用者及び地域の利用者へのサービス提供を目的にしており、高速利用者については目的型と立ち寄り型があり、立ち寄り型については、大阪圏、名古屋圏といったかなり広範囲を対象にしている。本公園は、名古屋大阪間で唯一のハイウェイオアシスであり、国でも全国的な高速道路網の状況を見た上で配置を決めており、こうした広域的利用も都市公園の一つの方向ではないかと考えている。 |
委員 |
考え方については理解できるが、今後はバブル期の発想を転換して、自然に負荷を与えない、あまり人工的に自然環境に手を加えない形での公園整備、21世紀型の新しい公園づくりに努力して欲しい。 |
委員 |
今後、高齢化社会になると、本物の自然の所へ行きたくなる。人工的なものは、どうしても飽きられてしまうのではないか。 |
事務局 |
今回の公園整備にあたりましては、高塚池周辺の畑や浚渫土置き場として利用されていた部分を中心に施設配置を計画している。周囲の森林は、基本的には残すという形で、針葉樹林については間伐を行い、徐々に広葉樹林化していきたいと考えている。 |
委員 |
こうした地形を生かした自然に配慮した公園づくりにおいて、課題となるのがバリアフリー化だろうと思うが、どのように考えているのか。 |
事務局 |
平成10年にバリアフリー条例ができ、その後整備基準ができており、公園とか道路とかは基本的には対応した整備を考えている。基幹となる園路、トイレや建物等について、バリアフリー対応の施設としているが、子供の砦とか困難な部分もある。 |
委員 |
難しい点は理解している。通路やトイレ、建物等のバリアフリー化はできるだろうが、公園や景観が非常に大事な場合には検討が必要だ。せっかくのいい景観が、バリアフリー化の工事によって、台無しになった事例もある。また、点字ブロックが車椅子利用者にとってバリアになる場合もある。公園などにおいてバリアフリー化を行う場合には、十分な配慮が必要だ。 |
委員 |
2億4000万円という、コスト縮減については評価する。今後、再評価にあたっては、調書にきちっと記載して欲しい。また、新しい高速道路の計画が公園周辺で進められているが、これは事業を巡る社会経済情勢の変化には入らないのか。 |
事務局 |
第二名神高速道路の計画は、当初から有り、亀山直結線については計画後でてきたが、公園計画に支障となるような変化はないと理解している。 |
委員 |
せっかく立派な公園をつくるのだから、利用の促進、PRに努めて欲しい。 |